滋賀からひろがるストーリー VoL.13 急がば回れ |地域のトピックス|FURUSATO

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滋賀からひろがるストーリー VoL.13 急がば回れ

滋賀からひろがるストーリー VoL.13  急がば回れ | 地域のトピックス

琵琶湖大橋

急がば回れ

「急がば回れ」という諺を、ご存知かと思います。
急ぐときこそ、回り道をした方が早く着くことが出来るという意味です。
何事も焦ると失敗したり、本当の力が出せなくなると言うことですね。

「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」
 (もののふの やばせのふねは はやけれど いそがばまわれ せたのながはし)
この歌を詠ったのは、室町時代の宗長という人物。(平安時代の源俊頼という説あり)

瀬田の唐橋をぎりぎりで通過する一番丸

実は「急がば回れ」の由来となったのは、日本最大の湖である琵琶湖だったのです。琵琶湖は、日本最大だけあって、ぐるりと回るとかなり時間がかかります。周囲約200kmです。琵琶湖の東側では、もちろん湖の西側地域は見渡すことができません。琵琶湖のことを滋賀県民は、海というのもなるほどと思います。

琵琶湖をぐるーっと回っていると、なかなか目的地に着かない。では、船で渡れば早いんじゃないか、となるわけで、じっさいに昔から瀬田の唐橋には、渡し舟がありました。ところが、琵琶湖の近くには、標高848メートルの比叡山があって、「比叡おろし」と言って時期によってはそこから風が吹き下ろしてきます。これが船の通行をさまたげて、船がひっくりかえったこともあったそうです。そんなことになると、よけいに時間がかかるどころか、危ないので、結局陸を回るのが、早くなるというところから、この諺が生まれたとのことです。

※瀬田の唐橋
日本三名橋の一つで近江八景「瀬田の夕照」で名高い名橋。古くは、瀬田橋・瀬田の長橋とも呼ばれ、日本書紀にも登場します。「唐橋を制するものは天下を制す」とまでいわれるほど、京都へ通じる軍事・交通の要衝であることから幾度となく戦乱の舞台となりました。写真上は、瀬田の唐橋をぎりぎりで通過する一番丸の様子です。この瞬間はいつもスリルがあり、さながら遊園地のようです。レガッタの練習をする学生さんとの並走も楽しい時間です。一番丸のクルーズには色んな楽しみ方がたくさん詰まっていますので、ぜひ瀬田リバークルーズにご乗船ください。

皆様に応援いただいたNHK連続テレビ小説「スカーレット」のシーンで、琵琶湖岸にやってきた喜美子が武志に言います。「武志、よおう見とけや。日本一大きい琵琶湖やで」というシーンがあります。そう 琵琶湖は海のように 広~くて大きいのです。

古池や蛙飛び込む水の音

岩間寺(岩間山正法寺)

俳聖 松尾芭蕉。歴史や俳句にあまり詳しくない方でもその名はご存知のことと思います。
「古い池に、一匹の蛙が飛び込んだ。水音と共に池の水面に波紋が広がり、やがて、以前にも増して静寂が訪れた。」とされています。
この俳句を詠んだとされるの場所が、大津にある岩間寺(岩間山正法寺)。木立ちに囲まれ、ホトトギスの声が聞こえる境内には、本堂や大師堂などの建物が並び、本堂横にはしっとりとした独特の趣がある古池があります。この池は、「芭蕉の池」と言われています。また全国を旅してまわり一か所に長居することのなかった芭蕉ですが、近江の国は大変、愛していたようで生涯に何度も訪れており、芭蕉は今も大津の「義仲寺」に眠っています。、

行く春や 近江の人と惜しみける

ゆくはるや おおみのひとと おしみける。
芭蕉が、琵琶湖のある近江の国の春の美しさを近江の人たちと過ごし、行く春を近江の人たちと惜しんだ句です。来年の春は、きっと心ゆくまで桜を楽しめる春がやってくることを願います。

守山市 虹と菜の花 写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー

■滋賀からひろがるストーリー バックナンバー
Vol.1 スカーレット・聖地 信楽
Vol.2 平和の象徴・麒麟がくる
Vol.3 里山を撮る
Vol.4 子供達に出掛けた気持ち体験を!びわ湖放送”学習応援番組
Vol.5? ??LINE&TWITTERの”幸せ度会い”ランキング
Vol.6? ??公式キャラクター「キャッフィー」を新しくしたい!
Vol.7 自宅で楽しめる滋賀ネタYou Tub
Vol.8? ?もっとカラダにいいコト 長寿県のヒミツとは??
Vol.9 家庭菜園に挑戦できます!
Vol.10??団結力が生み出す近江の地酒
Vol.11??朝ドラ スカーレット最終回を迎えて
Vol.12??滋賀マザーズジョブステーション・Skype 相談のご案内