地域のトピックス

神戸の春の風物詩「いかなごのくぎ煮」/神戸グルメ vol.09

神戸のグルメといえば…?
今までにそばめしやパン、神戸ビーフなどご紹介してきましたが、今回は満を持して「いかなごのくぎ煮」を紹介します。

いかなごのくぎ煮とは?

なぜ、満を持してと表現したのかと言いますと、この「いかなごのくぎ煮」が神戸の郷土料理(家庭料理)であり、神戸出身の人たちにとっては神戸を離れても地元を思い出す味だからです。

「いかなご」とは。
スズキ目 ワニギス亜目イカナゴ科の魚類です。神戸や明石の辺りではいかなごの稚魚を新子(シンコ)、成魚を古背(フルセ)というのですが、実は全国的にも分布しており各地に名前があるようです。関東ではコウナゴ、宮城ではメロウド、九州ではカナギなど。ですので、東京で「イカナゴ」と紹介すると「え、イナゴ?」と言われたことが何回もありました。イナゴではありません、イカナゴです。

そんなイカナゴの新子をとる「イカナゴ漁」は、毎年2月下旬から3月初旬にかけて播磨湾や大阪湾で解禁になります。新子を醤油やザラメの砂糖・生姜などで甘辛く煮詰めたものが「いかなごのくぎ煮」です。「くぎ煮」というのは折れた釘のように見えることが理由です。

3月になるとそんな匂いが色んなお家やスーパーから漂ってきて、まさに春の訪れを告げる「春の風物詩」。店頭にこのイカナゴを買い求めて行列ができ、5kg、10kg…とどの家庭も大量に購入していくのです。

さらには、スーパーや魚屋・市場・商店街だけでなく、漁港の近くには「●月●日、イカナゴ解禁!」という横断幕も掲げられ、海沿いを走る電車の車窓から通勤・通学中にこれを見て「今年もそろそろか!」と楽しみな気持ちに。

面白いのは、大量に各家庭で作られていて、それを親戚などお裾分けをする文化があるということです。それぞれの家庭で味や固さが違うのも、この「いかなごのくぎ煮」を楽しみのひとつかも知れません。

神戸っ子たちのソウルフード、それが「いかなごのくぎ煮」

神戸を離れてからも、地元が一緒の友人のSNSなどで「実家から送られてきました!」という喜びの投稿がこの時期に頻出します。それにつられて皆が反応していて、やっぱりどこの家も同じだったんだなという事や、各地にいる同級生も同じように実家から「いかなごのくぎ煮」が届いているんだと嬉しくなってしまいます。

そして最近は、いかなごを送るため専用の「いかなご宅急便」というものも存在します。

そんな「いかなごのくぎ煮」の発祥の地は、垂水区の垂水漁港か、長田区の駒ヶ林か。所説ありますが、いずれにしても神戸っ子たちのソウルフードであることには違いありません。

最近は不漁で価格も高騰してしまい、なかなか手が届きにくくなってしまった郷土料理でもあるのですが、ぜひまだ食べた事がないという方にも「神戸の家庭の味」を味わってほしいものです。


これがあれば白御飯は何杯でも食べられます。春だけでなくオールシーズン食べたいものです。

 

\過去の神戸グルメシリーズはこちら/
そばめし/神戸グルメ vol.01
とうもろこし/神戸グルメ vol.02
パン/神戸グルメ vol.03
明石焼き/神戸グルメ vol.04
いちじく/神戸グルメ vol.05
神戸ワイン/神戸グルメ vol.06
マカロン餃子/神戸グルメ vol.07
神戸ビーフ/神戸グルメ vol.08

 

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早川

プロフィール

神戸市垂水区出身。教育系の会社で社会人向けの資格取得やキャリアアップのサポート、企画・販促、学童保育事業などに携わる。転勤を機に2013年に上京、地元を離れたことで今まで気付かなかった地元の魅力を再発見し、すっかり神戸ファンに。東京で開催された神戸のイベントに参加した縁で、2020年6月より現職。
旅が大好きで、あと1県で47都道府県制覇です!

相談員から一言

神戸の魅力は、なんといっても山と海の景観!見た目の美しさだけでなく、六甲山脈と瀬戸内海に囲まれた穏やかな気候で、1年中過ごしやすいことも魅力のひとつです。おしゃれな洋菓子やパンだけでなく「そばめし」や牛すじ肉を甘辛く煮た「ぼっかけ」などのソウルフードも充実しており、春には「いかなごのくぎ煮」といった地元の味も堪能できます。また都市部では珍しく、市街地の近くに農村エリアもあり、自給自足の取り組みも積極的です。

街も自然も楽しめる、訪れても住んでもきっと誰もが好きになる神戸。ぜひそんな神戸くらしをサポートさせてください!