長野県飯山市へ家族で移住、理想の雪と人の温かさに出会う
ITフリーランス・専業主婦 ルトン マシュー ジェイムズ・華菜さん
- 移住エリア
- アメリカ合衆国 → 神奈川県 → 長野県飯山市
- 移住年
- 2026年
絶景を望む鷹落山山頂付近のハンググライダーのテイクオフ基地にて。写真中央がマシューさん、華菜さん、1歳の娘さん。写真左が飯山市移住定住推進課の水野さん、右が丸山さん。
理想とした「雪」のある暮らしを求めて、家族での移住先探し。田舎暮らしの魅力と地域の温かさに出会うまでの道のりを伺いました。
移住までの簡単な経緯
- 2020年…結婚を機に華菜さんがアメリカ合衆国フロリダ州に移住
- 2022年…フロリダ州からコロラド州にお引越し
- 2023年…地図で情報収集
- 2025年6月…家族で帰国し、華菜さんの神奈川県のご実家で一時的に暮らす。AIでさらに情報収集し、飯山市に問合せ
- 2025年7月、2026年1月、3月…3度にわたり飯山市を訪問
- 2026年5月…長野県飯山市に移住
目次
移住までの流れ
(華菜さん)夫のウィンタースポーツへの情熱と、雪のある環境で子どもたちに育ってほしいという思いが移住のきっかけでした。夫は雪の降る地域で生まれ育ち、「雪は魔法のようなもの」と言うほど雪が好きで、田舎暮らしにも憧れがありました。「学校・病院」「新幹線の駅」「複数のスキー場」などの条件で地図やAIを使い候補地を絞り込み、理想の雪深さと里山の風景、飯山市役所の水野さんの熱意ある対応も後押しとなり飯山市に決定しました。

明瞭な四季折々の景色が楽しめる飯山市。初夏は青々とした田園風景が広がる
仕事について
(マシューさん)私はIT関連の仕事をしていますが、ネット環境も問題なくフルリモートで在宅ワークができています。「田舎には仕事がない」と聞きますが、私は違うと思っています。サラリーマン的な就職先は限られているかもしれませんが、地域の皆さんが必要としていること、私が力になれることはあふれています。夫婦で自営業や農業への挑戦も前向きに考えています。
移住後の暮らし
(華菜さん)移住前、飯山を初めて訪れた7月は「結構暑いな」という意外な印象でした。冬に訪れた2度目は一変。3メートルほどの積雪を実際に体感し、子どもも大喜びでした。雪かきが好きな夫は「除雪トラックにも乗りたい!」と意欲的で、冬をワクワクしながら待っています。生活圏がコンパクトで地形も平坦。雪がないときは自転車でも移動しやすく、暮らしやすさを感じています。それに、アウトドアアクティビティが豊富で、ローカルの飲食店はどこも美味しい!と、夫も喜んでいます。

写真撮影の合間も笑顔の絶えないルトンファミリー。華菜さんはアメリカでヨガのインストラクターをされていたことも
大変だったこと
(華菜さん)初めて飯山市を訪れた際、車のエンジントラブルに見舞われましたが、水野さんやホテルスタッフが温かく助けてくれました。地域の方の温かさを感じました。最初夫はエンジントラブルで、移住への気持ちが下がってしまったようでしたが、冬の再訪で一変。「こんなところに住みたい」と夫が思い描いていた場所そのものでした。移住後の不便は家にエアコンがないことくらいで(笑)、大きな困りごとはありません。
地域との関わり
(華菜さん)日本語がまだ話せない夫ですが、日々「おはようございます」の挨拶を欠かしません。挨拶で、この家に住む人だと認識してもらえるんだな、と感心させられました。犬の散歩をしながら近所の方と知り合いになり、農作物をお裾分けしてもらうことも(笑)。 都会より田舎の方が人との距離が近いですね。洗濯物をしながらお向かいさんと言葉を交わすことが日常になりました。
(マシューさん・華菜さん)移住を考える人には、まず現地に行って行動してみることをおすすめします。

愛犬のアポロ。一緒に散歩をしながらご近所との交流も生まれた
受け入れ担当者について
(華菜さん)担当の水野さんとは、移住前から約1年間、密なメールのやり取りを重ね、深い信頼関係を築いてきました。初めての問い合わせから、誠実さと熱意に好印象を持ちました。物件探しにも尽力してくれました。在籍年数が既に約10年と長く、異動の可能性も考えられたため、市に対して留任を懇願するメールを送ったことも(笑)。それくらい、頼りにしています。初訪問時のエンジントラブルの際にも親身に対応してくれ、その温かさが飯山市への印象を大きく変えるきっかけになりました。
支える人 ――飯山市役所移住推進担当 水野 浩和さん
年間300件近い移住相談をいただきますが、ただ移住をお勧めすればいいとは考えておりません。飯山での暮らしがその方に本当に合っているかどうか、ご一緒にじっくり考えることが大切だと考えています。また、理想だけでなく、雪国ならではの苦労も知っていただきたいと思っています。「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防ぐため、あえて厳しい現実も包み隠さずお伝えすることを大切にしています。
ルトンさんからは、飯山で新しい暮らしを築いていくことへの期待と、この地域を大切にしながら暮らしていきたいという温かな思いを感じました。移住される方が、一歩ずつ地域の「仲間」になっていけるよう、心地よい着地点を一緒に見つけること。それが私たちの目指す支援のあり方だと思っています。

ITフリーランス・専業主婦 ルトン マシュー ジェイムズ・華菜さん / はな
アメリカ合衆国コロラド州出身のジェイムズさんと神奈川県出身の華菜さんご夫妻。ジェイムズさんは現在、IT関係のフルリモートワーク。結婚を機に華菜さんが渡米し、約5年間をアメリカで過ごした後、2025年6月にご家族で日本に帰国。神奈川県での生活を経て、2026年5月に長野県飯山市へ移住。