滋賀からひろがるストーリー Vol.2 平和の象徴・麒麟がくる! |地域のトピックス|FURUSATO

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滋賀からひろがるストーリー Vol.2 平和の象徴・麒麟がくる!

滋賀からひろがるストーリー Vol.2 平和の象徴・麒麟がくる! | 地域のトピックス

■滋賀からひろがるストーリー Vol.1「スカーレット聖地・信楽」はこちら

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が始まりました。明智光秀、織田信長、豊臣秀吉…数々の戦国大名を生み出した歴史の舞台となった琵琶湖を囲む滋賀県。
「麒麟」とは、中国の空想上の霊獣で、この「麒麟」は平和な時代の象徴として登場します。麒麟というのは乱れた世を救う使命を持った、救世主のような人物。それが武力でなされるかどうかは別として、全国各地に割拠した武将たちも自分が天下を治め平和な時代を切り開くという夢があったことは間違いありません。

近江八幡市安土町は、戦国時代の英雄「織田信長」が天下を目指す拠点とした地です。信長は、1576年(天正4年)から安土に城と城下町を築き始め天下統一の基盤を作りました。安土城を軍事目的ではなく、平和の象徴として人々に見せたかったのではないでしょうか。

かつて威容を誇っていた壮麗なロマンを感じながら、安土城跡を訪れてみました。
まず立ち寄ったところが、滋賀県立安土城考古博物館です。

滋賀県教育委員会事務局文化財保護学芸員の大道さんにお話しを伺いました。大道さんは、安土城跡の発掘調査に長く携わっている方です。「近江を制する者は天下を制す」という言葉が戦国時代にあったようですが、近江という場所は地政学的にとても重要だったようです。

信長は、安土城を作るにあたって、まず、安土城を中心とした交通・軍事のネットワークを琵琶湖畔に作ります。明智光秀の居城である坂本城、大溝城、長浜城(北陸・東山道)を琵琶湖城郭ネットワークとしたそうです。

次に向かったのは、安土城跡。

まず、大手道から登っていきます。大道さんによると、天皇が行幸した折に進む道筋として用意された道ではないかとのことです。途中には、徳川家康や豊臣秀吉邸跡もあります。これらの屋敷跡は、ただ、たんなる家臣団の屋敷としてではなく、迎賓館的な役割をはたしていたのかもしれません。

ここを登れば、もうすぐ 天主跡です。

天主跡に到着です。

信長公記』によると、天主の部屋の中は障壁画で飾られていたり、金具にも装飾が施されていたりと、まるで『御殿』のように華やかなものであったといいます。そういうことから、おそらく天主に信長が住んだであろう”という推測は成り立つそうです。
ただ、天主は完成からわずか3年で焼失してしまいました。天主は五層七階の高層建築で、近江全体、琵琶湖や周囲の山々まで見渡せたようです。

タイムスリップしたかのような街並み・近江八幡市

近江八幡市は、豊臣秀次が1585年に開いた八幡山を中心とした城下町として有名な場所です。歴史を感じられるようなスポットだけではなく、豊趣がある木造建築の家やお店が立ち並んでいます。レトロな雰囲気で、タイムスリップしたかのような街並みを堪能できるエリアです。

滋賀県は、交通の要所として古代より、滋賀(近江)が重要視され、今もアクセスが良く、東京、大阪、名古屋の3大都市に3時間以内で移動できるという点では、「住みやすい県」として、滋賀県が選ばれています。西の湖や安土城跡に近接するエリアで、歴史にふれながら、ゆったりとした暮らしはいかがでしょうか。

近江八幡市の小学校もおしゃれです。

週末は、西の湖を見ながら、ブランチを