東京都大島町~暮らし体験・空き家見学ツアー」へ行ってきました!
暮らし体験・空き家見学ツアーで伊豆大島へ行ってきました。 2026/10/10~11
東京から高速ジェット船で約1時間45分。雄大な自然と温かな人とのつながりが魅力の大島町で開催された「暮らし体験・空き家ツアー」に同行しました。今回のツアーでは、地域の方々や先輩移住者との交流を通じて、改めて“つながり”の大切さを感じる場面が数多くありました。生活関連施設や空き家の見学に加え、島での仕事や暮らしについて実際に話を伺いながら、大島町ならではの暮らしを体感。参加者の皆さんにとっても、移住後の生活をより具体的にイメージされている様子でした。
2024年10月のツアーレポートもあわせてご覧ください
大島町「暮らし体験ツアー」へ行ってきました!
大島ってどんなとこ?
都心から最も近い場所にある伊豆諸島最大の島。人口は令和8年9月末時点で6,470人。富士箱根伊豆国立公園に属し、島の97%は自然公園法で開発規制されており自然景観と生態圏の保護に繋がっている。年間平均気温は18°で温暖多湿の海洋性気候ですが、冬はしっかり寒く三原山山頂には雪も降ります。
椿花ガーデン
伊豆大島の南部に位置する椿花ガーデン。大島の主要産業の一つである「椿」について、運営者の山下さんからお話を伺いました。「一年を通して椿を楽しんでもらいたい」という思いから、長年の研究を重ねて誕生したのが夏咲き椿です。広大な園内はすべて山下さんご自身が管理・運営されており、個人経営の施設としては初となる国際優秀つばき園の認定を受けています。丹念に手入れされた園内からは富士山を望むことができ、その美しい景観も大きな魅力の一つです。

雨天の多い大島では珍しい晴天!「早咲き椿」の左の海上にうっすらと見えているのは富士山🗻
波浮地区空き家見学 ~古民家リノベーション~
『青とサイダー』訪問 ご家族とともに生まれ育った大島町へUターン移住された、波浮地区出身の吉本さん。サラリーマンとして働きながら元町で3年間宿を試験的に経営した後、一棟貸しの宿「青とサイダー」をオープン。現在は明治34年創業の老舗「高林商店」の五代目店主を務めるほか、ビール醸造所やカフェ、ワーケーションスペースを備えた複合拠点のオーナーとして幅広く活躍されています。
地域の人々が集い交流する場を生み出す吉本さんですが、その歩みには大きな試練もありました。2019年の大型台風では、宿と高林商店の屋根が吹き飛ばされ、店内は浸水。さらに4日間にわたる停電のなか、ローソクの灯りで過ごす日々を経験。その出来事を「良い経験だった」と前向きに振り返ります。懸命な復旧作業の末、翌年には営業を再開。その姿勢と地域に寄り添う誠実な人柄は地元の信頼を集め、不動産に関する相談も多く寄せられるようになったそうです。

現在所有されている物件の多くは、「吉本さんに任せたい」という地域の方々の思いから引き継がれたものです。ご自身で活用するだけでなく、「物件を借りたい移住者」と「貸したい地元の方」をつなぐハブとしても大きな役割を担っています。大切な物件を貸し出すことに不安を感じる地元の方々にとって、吉本さんは大きな“安心のフィルター”となる存在です。

住居不足や空き家問題の解決の鍵は、やはり「人と人とのつながり」。波浮地区をはじめ大島町の魅力を、次の世代へとつないでいく吉本さんの姿が印象的でした。
『Stay Do』訪問
離島での物件探しでは、「誰からの紹介か」が非常に重要。地域ごとの人間関係やコミュニティの特性を理解して動くことが、物件・人との良い出会いにつながるとのこと。島内でもエリアによって物件事情は異なり、元町地区に比べると波浮地区の方が比較的物件が動きやすい傾向があるとも。(※吉本さんをはじめとした地元のキーパーソンがおり、移住者をサポートする体制が整っていることも大きな強み。)
生活関連施設
大島町政策振興課振興企画係 小泉係長にご案内頂き生活関連施設を見学しました。災害の記憶を未来へつなぐ、人々が集う鎮魂の場として整備された『大島町メモリアル公園』。大島町生涯学習センター・郷内の図書館を見学。伊豆大島の歴史や文化、郷土料理に関する資料が充実しており、地域への理解を深められる落ち着いた空間です。 その後は移住体験住宅や医療センターを見学し、島での暮らしを具体的にイメージする機会となりました。

翌日開催される「大島町体育祭」の会場、つばき小学校では準備に大忙し!累計約2,000人が参加するそうです。
先輩移住者との交流会
『Orenge Fish』粕谷さん移住20年を迎えた粕谷さんは、ダイビング事業を営む傍ら、伊豆大島ジオパーク認定ガイド、大島町公認ネイチャーガイド、さらに星空ガイドとしても活躍されている、まさに島の陸・海・空を知り尽くしたスペシャリスト。今回は、ご自身の豊富な経験や子育てについて参加者の皆さんにお話しいただきました。

村田さんはぷらっとハウスの店長であり、町議会議員としても活躍するUターン移住者。地域情報や起業に関する実践的なアドバイスを共有してくださり、特に起業を検討している参加者の皆さんが熱心に聞き入る姿が印象的でした。帰りの船のお見送りに来てくださった村田さん、ありがとうございました!最後の最後まで感じた温かなお心遣いも、大島の人のつながりの魅力を象徴しているようでした。
齋藤さん、ふんわりとした柔らかな雰囲気が印象的な齋藤花帆さん。しかし、お話を伺うと、その思い切りの良さに驚かされました。移住のきっかけは、旅行で訪れた大島町を気に入ったこと。さらに飲食店で意気投合した方が移住者だったことも背中を押したそうです。寮のある職場への転職を決意し、なんと3週間後には移住を実現。現在は移住2年目を迎え、ゲストハウススタッフとして働きながら美容師も掛け持ちし、大島での暮らしを楽しんでいるとのこと。

『喫茶酒場なべきち』代表の渡辺さん。表参道で懐石料理の職人として経験を積み、「2年間で料理を学び、1年間で物件を探す」という目標を立てていたそうです。その後、神田さんや高橋さんとの出会いをきっかけに、「まずは寿し光さんに相談してみたら」と背中を押され、住み込みアルバイトをしながら開業に向けた準備を進めたとのこと。来島からわずか1年で開業を実現したそうです。そうした人とのつながりを一つひとつ大切にしながら島に根を下ろし、移住5年目となる現在は、地域の方と移住者が交流できる場を主催。新たなご縁が生まれるきっかけづくりにも力を注がれています。
🌷ツアー番外編古民家に暮らす先輩移住者さん訪問
2年前の大島町暮らし体験ツアーをきっかけに移住された保健師の分藤さん。移住後はSNSを通じて、島での暮らしの様子を発信されています。お話を伺う中では、『喫茶酒場なべきち』さんでお嬢さんがアルバイトをされていたことや、齋藤さんを「大島のお母さん」と慕っていることなども話題となり、改めて人と人とのつながりの温かさを感じました。一方で、豊かな自然や人の優しさに囲まれた島暮らしの魅力だけでなく、深刻な虫の被害についても率直に教えてくださいました。また、離島では予期せぬ出来事が起こることもあり、そうした状況にも柔軟に向き合っていく心構えが大切とのこと。島暮らしの魅力と現実、その両方に触れながら、「島で暮らすこと」の意味を改めて考えさせていただく貴重な時間となりました。突然の訪問にもかかわらず、温かく迎えてくださった分藤さんに心より感謝申し上げます。
三原山トレッキング ~裏砂漠ルート~
伊豆大島ジオパーク認定ジオガイドの神田さんの説明を聞きながら裏砂漠へ。噴火を繰り返す大島で森が再生するまでのお話や、溶岩の種類など手に触れながら、今年は特に雨が多い日が続きましたが、大島では珍しいくらい大晴天。
伊豆大島ミュージアム ~ジオノス~
伊豆火山博物館をリニューアルして誕生した「ジオノス」。神田さんのガイドのもと、噴火の歴史や大島の暮らし、島に息づく植物について学びました。間近で見ることができる伊豆大島の地層断面。幾度もの噴火によって積み重なった火山灰や溶岩の層からは、島が歩んできた壮大な火山活動の歴史を感じることができます。大地が刻んできた長い時間に思いを馳せながら眺めていると、伊豆大島という島がさらに特別な場所に感じられました。火山について詳しくなかった私も、その奥深さと面白さに引き込まれ、「もっと知りたい」と思わされるほど。伊豆大島を訪れた際には、ぜひ足を運んでいただきたいスポットです。


分かりやすいグラフィックパネルやデジタル技術を活用した展示は、見るだけでなく、触れて体感しながら学べる内容。熱まで伝わってくるほどの大迫力です!
振り返り会
コワーキングスペースだけにとどまらないラボ機能も備えた施設『WELAGO』で参加者と2日間を振り返りました。
初日の早朝より大島町役場にて町の説明や施設案内、交流会、振り返り会と大変お世話になった町役場職員の小泉さんがご紹介してくださったのは島で製造されている『塩』と『クッキー』👈ぜひぜひ各HPからご覧ください。大島町にご興味を持ってくださった方11月14~15日にJOINフェア2026東京ビッグサイトでお待ちしています♪

素敵な出会い...Again
現在、島では東海汽船の運航体制変更が大きな話題となっており、本土への通院や冠婚葬祭、観光業など、暮らしのさまざまな場面に影響が及んでいるとのこと。お話を伺う中で、島の暮らしが多くの人や交通による「つながり」に支えられていることを改めて感じました。今回の訪問は、普段であれば見過ごしてしまうかもしれない島の現実と向き合い、その大切さを知る貴重な機会となりました。今回も温かく迎えていただき、ありがとうございました。

ご協力くださいました皆さま、心より感謝申し上げます!
人と人との縁、本土と島を結ぶ船や物流など、さまざまな「つながり」があってこそ日々の暮らしが成り立っていること。今回のツアーでお世話になった皆さんとの出会いを通して、その当たり前のようで当たり前ではない「つながり」を大切に育んでいる姿がとても印象に残りました。この2日間で出会った大島町の皆さん、そしてお忙しい中にもかかわらず貴重なお話を聞かせてくださった移住者の皆さんに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。ありがとうございました🍀
大島町公式HP
伊豆大島で暮らそう
~おまけ~
「あんこばぁばの手作り明日葉かりんとう」初めて見ました。絶対美味しいに決まっている😋一つ一つの密度が高く、ぎっしりずっしり歯ごたえ抜群!そしてしっかり明日葉もin。しっかりお腹も満たされる、おやつにも非常食にも絶品です👍


