SLに乗って「秩父」と「熊谷」の祭りを巡ってきた
秩父の夏の祭り、川瀬祭
7月20日に、移住検討者向け体験イベント「川瀬祭」が行われた秩父に行ってきました。秩父というと、毎年12月2日、3日に開催される秩父神社の「秩父夜祭」をはじめ、なんと年間におよそ300もの祭りが行われます。なので…
「秩父夜祭」はユネスコ無形文化遺産にも認定されて、秩父の祭りというと冬のイメージが強いですが、7月19日、20日開催の「川瀬祭」は冬の夜祭と対をなす、秩父の夏を代表するお祭りなのです。
川瀬祭は「子どもが主役の祭り」というのも興味深いですよね。
祭りは地域のご神事でもあり、山車(だし)を曳く、お囃子(はやし)を奏でる、神輿(みこし)を担ぐといった共同作業を通して、その地域の技術や文化をお年寄りから子どもへと受け継いでいくもので、一般的に住民以外の人は祭りを見て楽しむにとどまります。ところが当日は、秩父市移住相談センターの主催の下、町会のご厚意により、移住検討者も町内の皆さんと一緒に笠鉾(かさほこ)の山車を曳くことが出来ました。


「内側」から祭りと関わることが出来る貴重な機会ということで、午前10時集合にも関わらず当日は県内外から40名ほどの参加があったそうです。出発前の会所では法被(はっぴ)姿の人が集まる中、お囃子の音が響き、既に溢れんばかりの熱気。そして町外参加の子どもたちも町会の木札を首から下げて、掛け声と共に地元の人たちと一つとなって山車を曳いていました。当日は最高気温が37℃まで上がり、強い陽射しの下、屋外を歩くだけでも大変でしたが、都会では味わえない川瀬祭の体験が子どもたちにとって、きっと良い思い出となったのではと思います。


30分の山車曳き体験後は、希望者のみ“みこし洗い”が行われる荒川へ。川瀬祭のクライマックスとして、午後に大御輿(みこし)が斎場前の荒川にもち込まれ、あらゆる災厄を流しさると言われる”みこし洗い”が行われるのです。当初は最後まで川瀬祭りを楽しむ予定だった相談員ですが、一旦荒川まで足を運んだ後は秩父駅へUターン。




秩父と熊谷の祭りをはしごする人はなかなか珍しいとは思いますが、ちょうどよい時間に蒸気機関車のSLパレオエクスプレスが「SL熊谷うちわ祭号」として運行していたこともあり、はしごを決断!SLに乗って汽笛の音を「いいなぁ」と感じたのと、何より熊谷までの区間中、至る所で沿線の人たちが手を振ってくれたことが嬉しく、心がとても和みました。

熊谷の「うちわ祭」は毎年7月20日から22日に行われ、期間中は絢爛豪華な12の町の山車と屋台が中心市街地を巡行します。お囃子が演じる曳っ合せ(ひっかわせ)叩き合いは迫力満点で「関東一の祇園」と言われています。もともと、祭り期間中には各店が赤飯を振る舞っていましたが、明治期に料亭がうちわを配り始めたことが評判となって、「うちわ祭り」と呼ばれるようになったのだとか。実際熊谷駅周辺では、あちらこちらでうちわを配布していてびっくりでした(笑)。


川瀬祭を“みこし洗い”まで見届けることが出来なかったので、うちわ祭は最後までと思ったのですが、さすがに秩父からの疲労で体力の限界に。相談員は午後6時半から全町の山車と屋台が熊谷駅東口に集まる「初叩き合い」を見て帰路に就いたのでした。うちわを持った大勢の観光客と共に、リズミカルなお囃子の音色と次々集まる見事な山車を目の前で見ることが出来てもう大満足。この時期何かと暑さで話題に上がる熊谷ですが、この日は夕方に着いたこともあって、市街地を流れる星川沿いを歩くと心地よい風の涼しさが感じられましたよ。


「秩父」と「熊谷」の祭りの「熱さ」を存分に味わった一日となりましたが、それぞれ若い世代の方たちが祭りを引っ張っていく姿がとても眩しく、頼もしく感じたのも印象的でした。ぜひ皆さんも埼玉の夏の祭り、秩父「川瀬祭」と熊谷「うちわ祭り」へ足を運んでみてください!