【小笠原】片道24時間1000Km5泊6日の旅(特別編) |地域のトピックス|FURUSATO

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【小笠原】片道24時間1000Km5泊6日の旅(特別編)

【小笠原】片道24時間1000Km5泊6日の旅(特別編) | 地域のトピックス

【小笠原】片道24時間1000Km5泊6日の旅と題して前編後編とお伝えしてきましたが
実はこの旅程、今年度66本開催された東京都主催の「暮らし体験ツアー」の中のひとつ
「小笠原村暮らし体験ツアー」への同行だったのです

小笠原村に限らず、東京の島では医療従事者の人材不足が課題です
今回の参加者さん達は全員医療従事者の方々
職員募集をしていた小笠原村に実際に行ってみる・暮らしをリアルにイメージしてみるのが目的でした


役場でオリエンテーションをして、医療課長にアテンドいただきました
副村長もご挨拶に来てくださり、歓待ぶりに感激しました

参加者さん全員が看護師であり、他に保健師や助産師等の資格をお持ちの方も・・・
年齢層も全員が30代・40代と同世代という事もあり、仲良くなるのが早い!
過去にも、他のツアーに同行させてもらっていましたが、こんなにアットホームな雰囲気のツアーはありませんでした
小笠原という非日常の特別な空気がそうさせたのでしょうか?
いや、きっとそれぞれが互いに気を使えて、それでいて無理や我慢をすることのない、心地良い関係性だったのだと思います

海上自衛隊父島基地分遺隊の皆さんと基地内ヘリポートにて
後ろに訓練中の隊員の方達もお茶目に映ってくれました
小笠原の医療を語る上で、海上自衛隊の皆さんを避けては通れない

小笠原村で大きな怪我や病気の方が出た場合、飛行機を使っての救急搬送となります
海上自衛隊の協力の元、都内の提携病院に救急搬送されるのです
厚木基地から飛行機が飛んで来るのですが、父島・母島には飛行場が無い
そこで飛行機は一旦硫黄島基地に着陸します
父島・母島には硫黄島からヘリコプターか飛行艇が飛んできて
患者を載せて硫黄島へ
硫黄島で飛行機に乗り換えて厚木基地へ
厚木基地から救急車に乗り換えて提携病院(多くは都立広尾病院)へ
飛行機搬送を依頼してから病院に着くまでおよそ10時間が掛かります

本当に緊急を要する場合のみなので、アキレス腱を切った位では呼べません
応急処置をしてもらい、次のおがさわら丸で24時間かけて上京となります
一方で脳梗塞や心筋梗塞等、深刻過ぎる場合は、10時間の移動に耐えられるところまで状態を上げなくてならず、そこで安定できれば飛行機要請となります
時には厳しい判断を強いられる場合も有るとの事
離島における医療の厳しさをより深く理解する事ができました

診療所は父島・母島それぞれに在ります
父島の診療所の2階には村営の有料老人ホームも

基本的に6日に1回しか東京本土との行き来は出来ないので
採血した検体を送るのも難しい
様々な検査をこの島の中で完結しなくてはいけない
だから、診療所には血液検査機器やレントゲンはもちろん、CTや輸血用血液まで用意されていました


ちょっと観光チックな所も巡りつつ
先輩移住者の方々と夕食を摂りながらの交流会なども
そこにはなんと、現役のDrやNsさん達が参加してくださり
暮らしぶりもさることながら、仕事上の経験談や心構えなどを話してくれました

ちなみに父島に在る小笠原村診療所にはDrが3人在籍
母島に在る小笠原村母島診療所うにはDrが1人在籍
母島のDrが島を離れる場合は、本土から代替のDrがやって来るとの事
島に医者が居ないという状況は絶対に作らないという徹底ぶり
これなら1000㎞離れた離島でも安心ですね




夜のとびうお桟橋
2m程のシロワニ(絶滅危惧種)とやはり2m弱のマダラエイが身近で観れた
島が好きで海の生物が大好きな私のテンションはもうMAX
完全に調子に乗っています
そして・・・・・


やってしまいました
完全に調子に乗っていました
北港で転んで流血
母島にはアスファルトが無く、道路もコンクリート舗装
砂がうっすらと有ると、めちゃめちゃ滑る事があります
自転車とか原付でのコーナリングが特に危ない

一緒に行動している方々は私以外全員が医療従事者
私の額から血液が滴り落ちても、みんなが冷静
日曜日だったのでオンコールのドクターに連絡をして、あっという間の縫合
破傷風の予防注射を打ってくださり、抗生物質をいただいて30分程で完了
皆さん流石でした
そしてご迷惑をお掛けしてしまいすみませんでした
.
.
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ちなみに・・・

小笠原の住宅事情としては、多くの方が公営住宅に住んでいる状態
古い火山島で切り立った島なので、平地が極めて少なく
お家を建てるのにも、まず擁壁工事が必要
更に部材は全て1000㎞の距離を運んで来るわけですから安い訳がない
という事で、都営住宅に暮らす方が多いんです
都営住宅と言えど、入居要件に小笠原村に居住して3年以上というのがあるので、誰でも借りられる訳ではありません

では、その3年間はどこに住めばいいのかという事になりますが
民間のアパートもなかなか空きは出ないが、在るには在る
家賃も1Kで12~14万円程度 山手線の内側の相場ですね

本当にみんな、そんな高い家賃を払っているの? と聞かれそうですね
お宿や飲食店等が従業員を募集しています
宿舎完備の求人が多いので探してみてはいかがでしょうか
また、今回の医療従事者もそうですが、行政職員として採用されれば
職員住宅が確保されています
家賃もかなりお安め(住宅の古い新しいはありますが)
ちょうど一般事務職の募集が出ているので、気になる方は是非応募を!


楽しい時間はあっという間に過ぎるもの

宿の方々に見送られながら2時間かけて父島へ向けて出航
この辺で少し寂しくなっていました
途中やっぱりクジラのダンスが見られ
イルカも姿を現してくれて癒しの時間
ハートロックもハッキリくっきり
父島にておがさわら丸にトランジット
お世話になった小笠原村役場の方々に別れを告げ
熱烈なお見送りに胸熱
「いってらっしゃーい」はまた来てねという気持ちもあるけど
長い航海どうぞご無事での祈りの言葉
今でこそ24時間で着きますが、昔は大変な航海だった筈ですからね
こちらも「行ってきまーす」と返し、また必ず戻ってこようと強く思いました
トランジットの1時間も含め27時間の船旅
携帯もWi-Fiも繋がらない大海原を移動
冬型の気圧配置の影響で帰りのおがさわら丸はかなりの揺れ
酔い止め薬も追加です
翌日のおがさわら丸は早くも欠航が確定
翌々日もわからない状態
こんな大きな船で高機能のスタビライザーも付いていても天候が荒れたら船は出ない
島暮らしの現実もしっかりと考える事ができたツアーでした

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