【真鶴町】祝まちづくり条例施行30周年!記念イベント「美の基準ウィーク」参加レポート。これからの”まちづくり”について。 |地域のトピックス|FURUSATO

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【真鶴町】祝まちづくり条例施行30周年!記念イベント「美の基準ウィーク」参加レポート。これからの”まちづくり”について。

【真鶴町】祝まちづくり条例施行30周年!記念イベント「美の基準ウィーク」参加レポート。これからの”まちづくり”について。 | 地域のトピックス

「美の基準ウィーク」 真鶴のこれからを探る8日間

相模湾に突き出た小さな半島、真鶴町。海と山に囲まれた小さな港町です。このどこか懐かしい風景を守るためにつくられたまちづくり条例の施行30周年を記念して、イベントが開催されました。カメラをもってまちの美しさを発見するまち歩きツアー、交流拠点「コミュニティ真鶴」のお手入れワークショップ、昔のまちの写真を見ながらのお茶会。また、真鶴ならではのゲストを迎えたトークイベントなど、ワクワクする企画が盛りだくさん!

そもそも、「美の基準」とは?  

バブル時代の開発ブームで全国にリゾートマンションが建設されていく中、この小さな町は町民が一丸となってディベロッパーによる開発を退けたという歴史があります。その後、懐かしい港町の生活風景の保全・不変を約束した町長が選挙で勝利し、法律、都市計画、建築の専門家の協力を得て、真鶴町は1993年に全国でも他にないまちづくり条例をつくったのです。この条例第10条の「美の原則」の施行規則に「美の基準」がありデザインコードブックが作られました。

条例というと、お堅い文言がイメージされるかもしれませんが、このコードブックはまるで違います。ほとんどのページに写真や手描きのイラストが描かれ、文学のように想像力をかきたてる文章がつづられています。全体の構成としては、場所、格付け、尺度、調和、材料、装飾と芸術、コミュニティ、眺め、の8つの原則からまちの美が定義され、それぞれの基本的精神と69のキーワードそれぞれの前提条件と解決法が書かれています。ページをめくるたびに、ほほ~、なるほど!となってしまうほど、まちづくりに興味のある方にはおススメの一冊です。

条例制定時には、効果が出るまで30年と言われていたそうですが、その30年が経過し時代が変化する中、改めて真鶴のこれからを考えようというコンセプトで、真鶴町まちづくり課と町民との協働でこの8日間のイベントが企画されました。

最終日のトークセッションは、「まつり」「地の生む材料」「いぶき」。

最終日12/3には、3つのトークセッションが開催されました。「まつり」「地の生む材料」「いぶき」、どのテーマも美の基準のキーワードとしてあげられている言葉です。それぞれのテーマの第一線でご活躍されている方が登壇し、今のまちの現状や課題が共有され、新しいアイデアやこれからも大切にしていきたいことについて語られました。

トークセッション「いぶき」(草柳商店 しげさん × 真鶴出版 川口さん、來住さん)


新しい真鶴町長さんもご参加されていました。

なんとお隣のお二人は、条例制定に関わった先生方でした。

最後に、イベント企画に携わった皆さんから一言づついただきました。
真鶴町役場の皆さん

真鶴カメラさん、真鶴未来塾まちこさん、真鶴出版さん
 
実は、この「いぶき」のトークセッションが始まる前に、お隣のお二人が「30年たって、美の基準を自分の言葉で語れるようになった。それは、本当にすごいことだよね。」とお話されているのがきこえてきて、深く共感していたのですが、なんと条例の制定に関わった都市計画と建築の専門家の先生方でした。

真鶴町役場の方によれば、この美の基準の運用には大変ご苦労されてきたそうです。美という主観的なものを、共通の想いとして町に浸透させるのですから、きっとたくさんのご努力があったのだろうと推察されます。そのまちへの想いが、30年かけてこれだけ根付いてきている。先生方もそれを実感されたのでしょう。

美の基準の1ページ目にはこうあります。
『本デザインコードは、町、町の人々、町を訪れる人々、町で開発をしようとする人々がそれぞれに考え、実行していくべき小さなことがらを一つひとつ綴っています。』

つまり、この「美の基準」は誰もが参加でき、みんなで創るものと定められているのです。

一人一人の関わりが、まちのあり方をつくっていく。 
未来への希望と心強さを感じるイベントでした。

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