【公立校で叶える教育移住】桐生市・黒保根学園...オープンスクールで早期英語教育と地域の人とのつながりを発見! |地域のトピックス|FURUSATO

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【公立校で叶える教育移住】桐生市・黒保根学園…オープンスクールで早期英語教育と地域の人とのつながりを発見!

【公立校で叶える教育移住】桐生市・黒保根学園…オープンスクールで早期英語教育と地域の人とのつながりを発見! | 地域のトピックス
赤城山南東の村、現桐生市・黒保根(くろほね)に誕生した小中一貫校

2022年4月1日、黒保根小学校と黒保根中学校が統合し、「施設一体型」の義務教育学校として桐生市立黒保根学園が開校されました。→学園について(桐生市HP)

桐生市ではじめてとなる「小規模特認校制度」を設け、桐生市内在住のこどもは一定の条件のもとで、入学・転学ができる学校です。

この学校の特徴は、【英語教育】【学力向上】【地域理解教育】
三つの柱を大切にし、地域と共に歩む特色ある教育を目指した学校とのこと。
また「地域とともにある学校づくり」を目指したコミュニティ・スクールを取り入れているのだとか。

公立の学校かつ人口減少が進む地域で、どんな取り組みがなされているのかを見学してきました。

小中一貫校「黒保根学園」の学舎 (この日は曇り空でした)

桐生市立黒保根学園群馬県桐生市黒保根町水沼400
旧黒保根小学校の校舎に、中学校が合流。ちなみに「黒保根」とは地名で、万葉集の東歌に由来していると言われています。ちょっと変わった地名かも?

桐生市の市役所から、渡良瀬川沿いに車を走らせること約30分。
途中、みどり市をまたぎ、122号(地元の人は「ワンツーツー」と呼ぶのだそう)を日光方面へ進むと、わたらせ渓谷鐵道に沿って一気に山の景色に。「道の駅 くろほね・やまびこ」を過ぎ、地域内唯一の保育園「黒保根保育園」(移住家族ヤマモト家ブログはこちら)隣の急な坂道を上がると、田園風景が広がる、黒保根水沼(みずぬま)地域にたどり着きます。

 

この日は、これから入学を考えている家族に向けたオープンスクールと、学園の授業参観、防災教室が開催される予定で、学園生と保護者のほか、たくさんの地域の方々が車で集まっていました。

資料は学園HPから閲覧できます:学園入口で、教頭先生と教育委員会の方々が熱烈歓迎。「どちらからお越しですか?」「黒保根、とってもいいところですよ!」「移住者の方はどんな事が知りたいのですか?」熱心に学園を案内してくださいました。リーフレットのデザインが素敵。

 

義務教育の校舎には、生徒と先生以外には保護者のみが立ち入るイメージがあったので、地域の人々でにぎわっている光景にちょっとびっくり。学園の授業参観では、黒保根に生まれてからずっと住んでいるおばあちゃん達や、姪御さんが学園に通っているという市内の親子、農家のおじいさん、交番のおまわりさんもいらっしゃったりと、なんだかお祭りのようなアットホームな場!地域の見守りの目が行き届く学園なのかな、と感じました。

学園の校舎内・授業の様子


懐かしい下駄箱のある玄関から入って最初の教室は、オープンスクールのミニツアー待合場所。
黒保根学園の紹介ムービーが放映されていましたが、こちらは保護者の方で動画制作が得意な方が作られたのだそう。

壁面には、学園の紹介が並んでいましたが、英語が書かれたパネルに目がひかれます。

こちらは黒保根学園の特徴でもある【英語教育】の一つ、「西町インターナショナルスクール」との交流の様子。
黒保根地域の自然環境を活かして、田植え・稲作やスポーツデイの実施、東京へのホームステイなど生徒同士の交流がはかられています。
→西町インターナショナルスクール(IS)は、東京都港区に1949年創立された学校。創設者の祖父が旧黒保根村の出身という縁から、1994年に姉妹校提携を結んでいる。

黒保根学園では3,4年生から教科としての英語を導入しており、今回のオープンスクールでも英語の授業を拝見しました。
学園の1年生から取り入れられている「放課後英会話」では、2学年ずつおなじ授業をうける構成で、ネイティブスピーカーの先生が1名つきます。見学した3・4年生のクラスでは、修学旅行で鎌倉を訪ねた時の思い出について、英語のスピーチと自分で撮影した写真のスライドを使って発表。原稿を読み上げながらの発表中、英単語の読み上げに詰まる場面では、先生が発音をフォローし、生徒はその場ですぐに正しい英語発音ができていました。

分からない英語をそのままにしない、リアルな英会話の経験の積み重ねがこの黒保根学園ではできるのだなと感じましたし、「間違っても恥ずかしくない」教室や生徒の雰囲気が素敵でした。

また学園の先生は、黒保根保育園にも出かけているそうで、幼いうちから英語に慣れ親しんで育つそうです。
ある他県自治体職員からは、「黒保根で育つ子は、耳が良い(英語の聞こえが良い)」と驚いていたとか。

黒保根学園では、4・3・2制を実施しており、このような教科ごとの教室もあります。

義務教育9年間の学びの連続性を大切にしながら、発達段階に合わせた3ブロック制で、個に応じた柔軟な教育を推進します。(桐生市HP)

  • 前期ブロック 1~4年生 学びの土台作り(学級担任制)
  • 中期ブロック 5~7年生 学びの定着・拡充(教科担任制)
  • 後期ブロック 8・9年生 学びの深化・発展(教科担任制)

高学年のフロアに向かう廊下で見かけたのは「サイエンスフェスタ」の掲示。

桐生市らしいなぁと相談員が思ったのは、群馬県の国立大学「群馬大学」の理工学部とつながりがある点。
群大(ぐんだい)理工学部キャンパスが市内にあり、学部生は「サイエンスドクター」として市内の子ども達と交流する事業があります。
桐生市内で育つ子どもたちには、幼い頃から科学や工学に触れあう機会があるのです。

コミュニティ・スクールとは、地域とともにある学校

昨今よく耳にする「コミュニティ・スクール」とは、学校運営協議会を設置した学校のことを示すそう。
全国の公立学校におけるコミュニティ・スクールの数は、R5年度時点で18,135 校(導入率 52.3%)と、年々増えつつあるようです。
→参考:「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

コミュニティ・スクールを導入すると、

  • 保護者・地域住民等も子供たちの学校運営の当事者となり、子供たちの学びや体験が充実します。
  • 保護者や地域住民等にとって学校運営や教育活動への参画は、自己有用感や生きがいにつながります。
  • 地域の課題解決に向けた取組や大規模災害時の緊急対応等に、学校と地域が一体となって取り組むことができます。

このような効果が期待されるそうです。
では実際に、群馬県桐生市の黒保根学園ではどんな活動実態や、大人の関わりがあるのでしょうか。

桐生市黒保根で育つ子ならではの学び・体験


オープンスクール中、たくさんの写真で紹介いただいたのは、黒保根学園で行われている活動の数々。
6歳~15歳まで異年齢の子どもが集う学園での「縦割り活動(なかよし遠足)」は、赤城山、渡良瀬川などの美しい自然を教材に行われます。稲作や桐生発祥・八木節を踊ったりなども、上級生が下級生をサポートし教えながら活動しているそうです。
また「ふるさと黒保根学」を設け、9年間を一貫した地域理解学習を展開。町探検、地元職業体験、黒保根再発見学習などがあります。

授業参観で8年生(中学2年)クラスにお邪魔した際に、地元職業体験で学んだことをパワーポイントで発表していたのですが、机に座って聞いているのは生徒だけではなく、なんと保護者の方もおられました。
聞きながら何か熱心に書いているなあ、とペーパーを見せていただきましたら、「声の大きさ・話すスピード」の評価や「どんな事が学べているか」など、しっかり授業に参加されていて、子も親も一緒に黒保根について学んでいることを拝見。保護者は全員強制参加ではない雰囲気で実施されていました。

赤城山の東南麓・黒保根の季節の移り変わりと、土地の文化や歴史について、学校生活のなかで学習として自然に取り入れている様子です。

就学条件のひとつ▶「黒保根学園のPTA活動に賛同し、各種行事に積極的に参加する」

PTA活動、というと家庭内の負担が増えたりとネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
この黒保根学園では「地域に根ざし、地域と連携・協働」という指針も重視されており、生徒数の少ない学園生活を送る上では欠かせないものとなっています。活動の一例では、地域と合同の運動会、高齢者との交流など。

もちろん、両親共働き世帯もいたり、黒保根地域外から通学する家庭では物理的に難しい時もあるとのことを、オープンスクール最後に「学校支援隊」からお話いただきました。→NEXT

農業体験・稲作では、黒保根の農家さんから直接稲作を教わり、できたコメやもち米を使って冬に校庭でもちつきをしてみんなで食べるなど、人の手がかかる作業も沢山ありますし、体力が必要な場面も多々あります。お父さんや地元のおじさんが活躍されているのだとか!

運動会は、生徒・保護者のみならず、地域住民も参加する「町民運動会」という形で開催されます。幼稚園生~参加するという地域の一大イベントで毎年開催を楽しみにしている高齢者の方も多いとのことです。
コロナ禍に移住したヤマモトファミリーの体験談

また地元農家や事業者、地域おこし協力隊が市民先生として課題授業を行うこともあるそうです。

「学校支援隊」とは?

支援隊には、学園生の多くの保護者の方々が登録し、子ども達の農業、読書、学習などの活動を支援することで学校を支えているそうです。
今回オープンスクールでは、来春に長野県から移住をされる家族と、学校支援隊、地域の方々、また黒保根で育った高校生も混じり、ざっくばらんな交流会の場が持たれ、学園生活について様々な話しが交わされました。

「通学について、スクールバスがない、黒保根地域外からの通学生徒は毎日げんきに学校へ通えていますか?」「遠距離通学の子と学園近所の子の遊び場はどうしているのか」「親が学校活動にどのくらい関わらないといけないですか?」等の質問がありました。
実際に学園生保護者のそれぞれ家庭でのケースや地域事情に精通している住民から話が聞けるので、移住・入学前の不安感が解消されそうです。

任意団体「黒保根学園PR部隊」では、公式LINEで登録者が「ゆる~く」つながって助け合いや声掛けができる取り組みも。

この場をセッティングしてくださった支援隊の保護者の方々は、なんだか“楽しそう”な表情で、これからの学園について期待感をもっておいでだなと感じました。
共働きがあたり前の子育て世代にとって、親自身が楽しんで子育てと学校に関われることや、家族以外の地域の方の見守りの目があることは、地方移住のメリットでもあると感じました。

一方で移住者のデメリットとしては、住まいと通学事情。
公立校でありながら魅力的な授業や地域住民とのあたたかな交流がある学園ですが、学園徒歩圏内にはアパートなどは当然無く、新しく住まいを探す方は、地域の空き家を借り受けるか、「桐生市空き家・空き地バンク」から条件のよい物件を見つけるしかありません。
新築戸建てをお考えの方であれば、学園から車で10分に「ひまわり団地」という、非常~に格安な市分譲地があるので、こちらは検討いただけると思います。

通学手段は、徒歩またはスクールバスあるいは路線バス。最寄り駅は、わたらせ渓谷鐵道「水沼」駅。
スクールバスは現在地区内の運行になるため、市内在住者でも場所によっては利用しづらい状況です。
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子育て移住には、たくさんのハードルと心配事があるものですが、実際に現地へ親子で訪ねてみることが一番の近道かも。
新しく移住する親子が、学園関係者と桐生市移住コーディネーターと共に、黒保根での一日を過ごしている姿を見て感じました。

 

今回黒保根学園へお邪魔した、ぐんま暮らし相談員のいる「NPO法人ふるさと回帰支援センター」にも、「学校支援隊」ご紹介パネルを置かせていただいたので、センターへお越しの際は探してみてくださいね。

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桐生市への移住が気になったら、地元の人・センパイ移住者に話を聞いてみよう
桐生市移住支援フロント むすびすむ桐生

移住・定住に関するワンストップ相談窓口
移住コーディネーターによる相談対応のほか、桐生市の魅力発信や、つながりを創り出すイベントを実施。
桐生市Uターンの田中さんと、Iターンで地域おこし協力隊OB・(一社)kiki代表の岩崎さんがメインで、丁寧に相談にのってくださいますよ。
https://kiryu-iju.jp/

場  所 東武桐生本町ビル1階COCOTOMO内(本町五丁目51番地)
開設時間 午前10時~午後5時
(休館日12月29日から1月3日まで問い合わせ)

電話:050-3529-6573
メール:[email protected]