移住したあの人にミニインタビュー「ドラマティックな移住物語ではありません。やっぱり長野は落ち着きます」 |地域のトピックス|FURUSATO

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移住したあの人にミニインタビュー「ドラマティックな移住物語ではありません。やっぱり長野は落ち着きます」

移住したあの人にミニインタビュー「ドラマティックな移住物語ではありません。やっぱり長野は落ち着きます」 | 地域のトピックス

移住して長野県で暮らしている皆さんに、
どんな情報収集をしたかどんな段取りで移住決定&完了までのお話を聞きました!
今回は長野市でお仕事を見つけた女性です。

移住したあの人にミニインタビュー

Tさん 転職/30代/女性/Uターン/長野市
「ドラマティックな移住物語ではありません。やっぱり長野は落ち着きます」

長野県中野市出身の両親をもつTさん。
両親のお仕事の関係で、自身は東京で生まれました。

「小学校までは都内で暮らし、その後長野市内に家族で引っ越し。
中学・高校は長野市で過ごしました。
大学進学で、都内へ。
卒業後、就職も東京です。
いつか長野に帰りたいなとは、ぼんやりと考えていました」
Tさんに移住のきっかけを尋ねると、こんな答えが返ってきました。

新卒で就職した会社では、総務人事を担当。
23区在住在勤で自転車通勤、多くの人がストレスを感じる満員電車を利用せず暮らしていました。

いつかは、長野に帰ろう。
そう思うなかに、こんな気持ちがあったと言います。
「両親から離れて暮らすことが心配、それから長野ののどかさが恋しい」

しかし、何も行動に移すことなく都内での仕事を続け、年に数回長野に帰省する生活を続けました。

上京して10年以上経った2019年の秋、いよいよTさんは動き出します。
長野での仕事が見つからなくては引っ越せない、まずは転職の情報収集をスタート。
転職活動は、初めてです。

インターネット検索でちょうど目についた、
?都内の大手転職エージェントに相談
?長野県内の転職エージェント主催の転職相談会に参加
?東京駅近くKITTEで開催されるナガノシゴト博(合同企業説明会)に参加しました。

?東京の大手のエージェントには、「地方には(合いそうな事務の仕事は)ありませんねぇ」と言われたそう。
?県内のエージェントの紹介で、2社に応募。
?ナガノシゴト博ではいくつかの企業をまわり、長野市役所のブースも訪問しました。
市役所担当者と面談したところ、2020年4月採用での社会人採用試験は終了。
欠員などがあり、再募集があったら連絡しますと担当者は話してくれたそうです。
このようにしてTさんの転職活動は静かにスタートし、進んでいきました。

転職は自分を見つめなおす機会。
自分が今後どう生きたいか、自問自答を繰り返し、移住の目的を整理します。

「私の目指す暮らしは 長野で暮らすこと これが最大の目的。」

「仕事は、私ができることならなんでもいい。そのできることは事務系。」

Tさんが求めたのは、ただ「実家のある長野市内で暮らす」こと でした。
ほかに条件はほとんどありません。1年
くらいかけてしっかり転職活動しようと考えていました。

転職活動を始めて1か月経った秋が終わる頃、
長野市役所から「社会人採用試験で数名採用予定です、興味あったらぜひ応募を」と連絡がありました。
「初めての公務員試験でした、社会人採用枠のためか小論文重視のようでした。
不採用でもまた次のチャンスで受験しようという、チャレンジの気持ちで12月に応募し、試験を受けました。
そしたら・・・たまたまだと思うんですけど、1月末に内定が出たんです。」と謙虚に話すTさん。

「何かしら動けば、結果が出るということがよく分かりました。タイミングも大事かもしれません。何からやればいいかわからなかったので、1ヶ所ではなくて色々なところに転職相談したことは良かったと思ってます。
ただ、移住までを考えていたスケジュール(1年)と全く違い、とんとん拍子に決まってしまったので正直どうしよう…という戸惑いもありましたが、縁を信じて決心しました。」

Tさんにとって、予想外の展開という点では、十分ドラマティックな数か月のスタートです。

大急ぎでこれまでお世話になった会社に退職を申し出て、引き継ぎを行ったり、最後の東京を楽しんだり。
2月の内定者説明のときに3日間長野市内の不動産屋をまわり、職場のそばに住まいを探します。
予算内で希望通りの部屋が見つかり、3月中旬には引っ越しをするなど慌ただしい年度末でした。
こうして東京を離れ、念願の長野ライフがスタート。

お気に入りの場所

2020月4月長野市役所 の こども未来部子育て支援課 での仕事が始まりました。

「慣れない業務と市役所ならではのシステムに四苦八苦している毎日です。
でも新しい職場の皆さんは親切ですし、がんばれそうです。
何より、私の目的であった 長野で暮らす ことを達成できたので満足です。
やっぱり長野は落ち着きます。」

まったく違う分野の仕事に戸惑うことが多いようですが、都内での仕事も暮らしも何か必ず役に立つことでしょう。

思春期を長野市で過ごしたTさんにとってのお気に入りの場所は?と尋ねると
「城山公園かな、それとやっぱり善光寺」とのこと。

善光寺(ぜんこうじ)は創建1400年以上にもなる古い寺院です。
広い境内には国宝の本堂をはじめ、国指定重要文化財や市指定の史跡など、数々の見どころがあります。
最近は門前町におしゃれでこだわりのあるカフェやレストラン、セレクトショップなどが誕生していて、ショッピングするのも楽しいところ。

その善光寺の北側にある、桜がいっぱいの城山(じょうやま)公園。
ぶらりと散策したり、ベンチでぼんやりしたりすることもできるうえ、動物園、美術館、少年科学センター、プール、テニスコートなども併設。
お花見の季節はもちろん、季節を問わず老若男女楽しめる公園です。

長野市は、都市の利便性と緑豊かな自然が共に身近にある暮らしが実現できるところ。
移住は人それぞれ。ドラマティックとは限りません。
みんながびっくりするような野望があるわけではない、農業がしたいわけではない、お店を作りたいわけではない。
色々なスタイルの移住があるのです。
色々なスタイルの生活があるように。
Tさんの新しい生活は、地域になじみ、ゆっくりと着実に確かな暮らしになるはずです。

(2020年4月電話取材)

お花見の頃の城山公園