今を楽しむために、「おひとりさま」移住を実現。

通販サイト運営 折谷 智恵子さん
- 移住エリア
- 東京都→長野県宮田村
- 移住年
- 2021年
写真:移住前に息子夫婦と行った宮田高原キャンプ場(右が折谷さん)
「定年後に移住できたらと思っていたけど、かなり前倒しになりましたね」と笑う折谷智恵子さん。東京育ちの折谷さんは寒さが苦手で、当初は温暖な地域への移住も検討したそうです。そんな折谷さんが、全く縁のなかった長野県宮田村への移住を決めたのはなぜでしょうか?コロナ禍での移住、宮田村での暮らし、そして将来の目標についてお話を伺いました。
目次
定年後の予定が、コロナ禍で移住を前倒しに
移住したのは2021年です。8月から東京と宮田村を行ったり来たりして荷物を運び、11月に完全移住しました。今はテレワークで仕事をしながら、村で気ままな一人暮らしを楽しんでいます。
移住を考え始めたのは5、6年前ですが、昨年移住したのは、仕事がテレワークになったことが大きいですね。家族が経営する会社のネットショップを運営しているんですが、「家で仕事をするんだったら、拠点を変えてもいいんじゃないか」と思うようになって。3人の子供も独立しているし、会社に打診をしたらOKをもらえたので、「じゃあ行っちゃおう」って踏み切りました。
今(※2022年)、53歳。当初は「定年後に移住できたら」と思っていたから、かなり前倒しになりましたね(笑)。
移住前と同じ仕事なので日常生活に大きな変化はありません。ただ、散歩をするようになりましたね。山の雪のかかり具合や田んぼの稲の伸び具合といった東京では味わえない四季の移り変わりを楽しんでいます。家庭菜園も始めたんですよ。
移住の目的の一つだったマウンテンバイクには、近くの山でよく乗っています。移住前は山への往復で時間がかかっていたけれど、今は1時間もかからないので、すごく楽になりました。
きっかけは「住みたい村ナンバーワン」
宮田村との出会いは5年ほど前です。友人と有楽町に行ったときに、たまたま『ふるさと回帰支援センター』のことを知り、見学をしていたら長野県の担当の方から声を掛けてもらって。その日開催されていたセミナーを紹介されたのが、宮田村だったんです。
それまで宮田村のことは全く知りませんでした。知らない村なのに雑誌の移住ランキングで「住みたい村ナンバーワン」に選ばれたと聞いて「どんなところなのかのぞいてみよう」と思ったんです。
セミナーでは移住者や地域おこし協力隊の方から今までの暮らしとの違いなど、リアルな話を聞きました。その時は宮田村に移住をするとは思っていませんでしたが、そこでお会いした村の移住担当の方と連絡を取るようになり今に至ることを考えると、すごいことですよね。
村には何度か足を運びました。最初に行ったのはマルスウィスキーの工場裏にある川でのイベントです。緑に囲まれた川原で飲んだ地ビールは格別でした。自然への憧れもあり「ああ、こんなところに住みたい」と思いました。

初めて宮田村行った時に太田切川で飲んだビール
東京からのアクセスと人とのつながりが移住の決め手に
東京で育ったので寒いのが苦手で、最初は暖かい地域も考えたんです。四国に移住した友人を訪ねて「いいなぁ」と思っていたのですが、東京から遠いので断念しました。
単身での移住とはいえ、子供達が遊びに来たり、何かあったときには私が行ったりすることを考えると、近い方がいい。宮田村なら東京から車で行けますから。
人とのつながりも大きなポイントでした。5年も遊びに行っていると、いろいろな人を紹介してもらえて、移住担当の方以外にも知り合いが増えました。ご縁がつながっている地域の方が移住しやすいですよね。
コロナ禍での移住。地域の人との交流を少しずつ広げたい
コロナ禍で移住してきたので、地域の方々の目は気になりました。以前は移住してきた人を紹介する会なども開かれていたようですが、コロナで中止になってしまい、地域の方たちとはあまり交流できていません。
ただ、昔からバレーボールをやっていたので、社会人チームを紹介してもらい参加しています。練習は週1回。コロナで体育館を使えないことも多く、なかなか練習できませんが、活動を通じて交流や出会いが広がればいいなと思っています。村で開かれる催しにもできるだけ参加して、知り合いを増やしたいです。

バレーボールチームのメンバーと(前列中央が折谷さん)
こっちにきて夜真っ暗なことやごみ出しのルールなど驚いたことはありましたが、徐々に慣れてきました。移住して1年も経っていませんが、移住して良かったと思っています。
自分のライフスタイルをゆっくり作っていく
宮田村は「生活圏半径約2km」のコンパクトな村です。今住んでいるのは村営住宅ですが、役場まで徒歩10分かからないし、その近くにはコンビニやドラッグストアなどがそろっています。高速バスの停留所も近いので、東京に用事があるときはすぐに行けて便利です。
最初は少し離れた自然豊かなところで暮らそうと考えたのですが、60歳に近い年齢なので「ここに住んだら、この先車に乗れなくなった時に不便だろうな」と考えて、村の中心部を選びました。将来的にもこのあたりで家を構えようと思っています。
60歳までは今の仕事を続けて、その後はのんびりカフェなどができればいいなと。地域の方と交流しつつ、楽しみながら暮らしていくのが理想ですね。楽しくできるかどうかは自分次第かなと思うので、自分のライフスタイルをゆっくり作っていこうと思っています。
(※このインタビューはふるさと回帰支援センター発行の情報誌「100万人のふるさと」2022夏号掲載の内容をWEB用に一部再構成したものです)
【2025年】近況報告
その後、折谷さんは村の中心部に土地を購入し、住宅を新築しました。そして2024年、その敷地内に念願のバーガー専門店『BIKE & BURGER(バイク アンド バーガー)』をオープン。キッチンカーでの営業を経て、ついに店舗を構えるに至りました。「地方ではバーガー専門店という認知を得るのが難しく、悩んだ時期もあった。それでも、地域の人たちにぜひ食べてもらいたい」と語ります。
すっかり宮田村に根付いた折谷さんの今後がますます楽しみです!

バンズの甘み、マヨネーズの酸味にもこだわりがある

マウンテンバイクが趣味の折谷さん。店内にはサイクリングマップが!

通販サイト運営 折谷 智恵子さん / おりたに ちえこ
東京都出身。家族が経営するネットショップの運営に携わる。3人の子供が独立したことを機に、2021年8月より単身で移住。テレワークで以前の仕事を継続している。2024年にはバーガー専門店『BIKE & BURGER』をオープン。
■Instagram
バーガー専門店『BIKE & BURGER』@bikeandburger2021