大杉隼平写真展「KAMIKATSU」へ行ってきました |地域のトピックス|FURUSATO

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大杉隼平写真展「KAMIKATSU」へ行ってきました

大杉隼平写真展「KAMIKATSU」へ行ってきました | 地域のトピックス

上勝町が舞台となった写真展が東京・代官山で開催されると聞き、行ってきました。
写真家の大杉隼平さんというと、以前徳島県での撮影の様子がNHKのテレビ番組で放送されたのを機に私の中ですっかり「徳島の写真家」というイメージが定着しています。(実際のご出身は東京だそうです)
「大杉隼平徳島を撮る」-ギャラリーページ

会場までは代官山駅から歩いて5分ほどの距離。すれ違う中には半袖の人もいて、まさに夏日と言える一日でした。
初めて訪れたので一度会場を通り過ぎるなどしてようやく到着。

奥へと進んでいくと、会場中央に大きなタペストリーが現れます。
あらゆる写真がひとつになって存在感を放ち、上勝での暮らしや景色を色濃く写し出しています。

眺めていると、タペストリー中央付近にある写真に目が留まりました。軽トラック(?)のサイドミラーに映る、助手席に乗った赤ちゃん。

「農作業中のおじいちゃんに孫が会いに来たのかな?」

「この赤ちゃんのお父さんとお母さんも上勝で生まれ育ったのかな?それとも帰ってきたのかな?」

「近所のじいちゃんばあちゃんに会いに来たのかも。みんなが顔見知りの上勝ならあり得る」

などなど、想像が膨らみます。
何より人口1,450人、その半分以上が高齢者というこの土地の背景を思うと、子どもたちの存在は町の未来そのもの。そう考えると見え方に変化を感じます。


作品を眺める中で何気なく目線を下げると、今度は展示パネルに目が留まりました。
これは上勝町の間伐材から今回の展示用に作られたんだそう。よく見ると様々な木目や色がつなぎ合わせてあります。


こちらは同じく間伐材の繊維を紡いだ糸でつくられた「KINOF(きのふ)」。
木材需要低下の煽りを受け、人の手が離れたことから社会問題になっている人工林。上勝町の面積のほとんどを占める人工林を地域資源として活用する取り組みが進められています。

この土地を語る上でのキーワードはいくつもあります。

「四国で最も小さな町」「スーパーもコンビニもない町」「ゼロ・ウェイスト」「リサイクル率の高さ」「阿波晩茶」「葉っぱビジネス」。

時代の流れから今、上勝町は日本だけでなく世界中から注目を浴びています。
しかし普段表に出ることの多いそれらは、この土地に住む人からすればあくまでも生活の一部なのだと気付かされました。

大杉隼平写真展「KAMIKATSU」
-四国一小さな町の人々の生活は今大切なことを問いかけてくれる-

期間中はワークショップ、物販もあります◎現地では町内ツアーを開催予定!
会場の様子をチェック↓
https://www.facebook.com/town.kamikatsu/

■大杉隼平写真展「KAMIKATSU」 第1弾(東京)
会場:DAIKANYAMA GARAGE
住所:東京都目黒区中目黒1-3-12 アーバンリゾート代官山1-2F
期間:2022年5月3日(火・祝)-5月8日(日)11:00-19:00
入場:無料

■大杉隼平写真展「KAMIKATSU」 第2弾(徳島)
会場:上勝町ゼロ・ウェイストセンター
住所:徳島県勝浦郡上勝町大字福原字日浦7-2
期間:2022年5月28日(土)-6月5日(日)10:00-17:00
入場:無料

大杉隼平
1982年東京生まれ。
ロンドンで写真とアートを学び帰国。
現在、雑誌、TV、広告、カタログ、宣材写真、アーティスト写真をはじめ、多くのブランドとのコラボレーション、国内外のホテルの撮影を手掛けるなど活動は多岐に渡る。
また「旅と日常」をテーマに毎年写真展を開催している。
CP+主催の「THE EDITORS PHOTO AWARD ZOOMS JAPAN 2020」において、一般投票で最多票を獲得しパブリック賞を受賞。2020年は伊勢丹新宿メンズ館「ART UP」での展示をはじめ、フランスのパリ、徳島、代官山での写真展も予定されており、国内外問わず幅広く活動をおこなっている。(大杉隼平 公式サイトより)

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編集後記:東京窓口の「編集によせて」