豊かな食×ゆったりした暮らし×あたたかな人「宮城県登米市」~暮らす目線で歩いてみました
登米市は宮城県の北東部に位置する、県内有数の米どころです。
畜産も盛んで、野菜や果物もさまざまな種類が作られています。
収穫したものがすぐに店頭に並ぶ、地産地消の仕組みが根付いていると伺いました。
豊かな食と、地域に育まれた文化を訪ねて。2日間の登米市巡りに出発です!
■古民家レストラン(中田町)
最初に案内していただいたのは、移住者が空き家を改装して開いたレストラン「艸(くさ)と手と水」です。
自然の中にたたずむ農家の建物には、どこか懐かしさを感じます。

店長の鈴木遥丈さんは、自給自足の暮らしに憧れて仙台市から移住。築130年の古民家を半年かけて改装し、レストランを開きました。
鈴木さんが大切にしているのは、自然と共に暮らすこと。
敷地内の食べられる野草や木の葉も、食材として生かしているそうです。
料理の主役は「はっと」と「米」と「野菜」。
「はっと」とは、小麦粉を練ってつくる登米市の郷土料理です。
自宅の畑で収穫した野菜、自家製の調味料を使った料理は、どれも絶品でした!
農業と別の仕事を組み合わせる「半農半X」の実践としても注目されています。

■里山のカフェ(東和町)
おいしい食事のあとには、カフェにも立ち寄りたくなります。
「こんなところに、こんなお店が?」と驚いた2軒をご紹介します。
・Cafe one world
店内には約500冊の本があり、自由に読みながら飲食を楽しめます。
毎日作られる10~20種類のマフィンは、お土産にも好評とのこと。
隠れ家のような空間で、ゆったり過ごせるカフェです。

・coffee iPPO
「この道で合っているかな?」と少し不安になりながら車を進めると、川のせせらぎのそばにログハウスが見えてきました。
店長の嶋村一歩さんは、20年以上前にコーヒーの本と出会い、基礎から学んだのち、ご自身の名前を冠した自家焙煎コーヒー店を開きました。
コーヒーを味わい、気に入った豆を購入できるとあって、遠方から訪れる常連さんも多いそうです。

■道の駅(東和町)・1日目
登米市には5つの道の駅があり、これは東北地方で最多です。
特産品や新鮮な農産物を見たり、それぞれの駅ならではのソフトクリームや食事を楽しんだりと、道の駅巡りも、登米市を訪れる楽しみの一つです。
1日目は、東和町にある道の駅「林林館」と「三滝堂」を訪れました。

■教育資料館(登米町)
2日目は、国指定重要文化財の「旧登米高等尋常小学校校舎(教育資料館)」の見学から始まりました。
洋風の建物に和風の技法も取り入れた「擬洋風」の木造建築で、「みやぎの明治村」と呼ばれる登米町(とよままち)を代表する建物です。


■武家屋敷の面影が残る街並み(登米町)
登米町には、藩政時代の武家屋敷が残り、歴史を感じる街並みが続いています。
その一つ「旧鈴木家武家住宅(春蘭亭)」は、現在、お休み処として利用されています。
庭を眺めたり、囲炉裏を囲んで飲み物を楽しむことができます。
町を歩くと、身を隠すための「武者隠し」や、途中で鍵形に曲がる道にも出合います。
街並みの中に、かつての防衛の工夫が残っていることが分かりました。

■伝統芸能伝承館 「森舞台」(登米町)
続いて訪れたのは、230年以上の歴史を受け継ぐ登米能の舞台「森舞台」です。
登米能は宮城県の無形民俗文化財に指定されています。
建築家・隈研吾さんが設計した能舞台は、周囲の森と一体になったような美しさ。
自然の中で演じられる能に、思いを巡らせました。

あああ
■田んぼ豚(米山町)

今回の視察で、とりわけ楽しみにしていたのが「田んぼ豚」との出会いです。
以前から登米市の方に「移住体験ツアーの参加者に〝癒される″と好評なんです」と伺っていたのです。
田んぼ豚は、米山町の株式会社いなほが休耕田を活用して放牧飼育している豚です。
見渡す限りの広い田んぼを、豚たちがのびのびと歩き回っていました。
私たちも時間を忘れて、その姿を眺めていました。

■道の駅(津山町、米山町)・2日目
この日は、道の駅津山「もくもくランド」、道の駅米山「ふる里センターY・Y」、道の駅みなみかた「もっこりの里」を訪れました。
もくもくランドでは、津山杉を使った木工芸品に思わず目移り。
ふる里センターY・Yでは季節限定のソフトクリームを楽しみました。
もっこりの里では、売店で働く移住者の方から、登米市への熱い思いを聞かせていただきました。

■長沼フートピア(迫町)
視察の締めくくりに訪れたのは、長沼です。
長沼ボート場は、国際レースにも対応できる漕艇場。
湖畔にはオランダ風車「白鳥」をシンボルとする「長沼フートピア トヨテツの丘公園」があり、キャンプも楽しめます。

食、歴史、文化、そして出会った方々の思いに触れた2日間。
そして、あの何とも言えない安心感は、登米市ならではのもの。
もう少し味わいたかったのですが、名残惜しく帰京。
皆さんも一度、登米市を訪れてみませんか。