御所市が舞台の映画『道行き』が全国映画館にて上映中!
「御所」と書いて、「ごせ」と読みます。 奈良県御所市が映画の舞台に!
豊かな自然と歴史、暮らしやすさが魅力の奈良県。
おそらく、「奈良県」をイメージできない人は、とても少ないと思います。
「奈良県」の認知度は比較的高いにもかかわらず、
奈良県の「奥大和(おくやまと)」と呼ばれる地域については、あまり知られていないのが、現状です。
「奥大和」とは、山岳地帯の南部と、高原が広がる東部から成る奈良県の約3/4を占める広い土地に集落が点在するエリア。
そこは、美しい自然が広がり、新鮮な農作物も豊富にある地域。
そして長い歴史の中で培った伝統的な祭りや暮らしの風習、手仕事が代々受け継がれている文化的にも豊かな地域です。
深い自然に取り囲まれているこの地域は、公共交通機関が全くない、もしくは、1日数本の電車やバスしか走らないエリアがあることをほとんどの人が知らないのです。
その奥大和エリアの中にある 『御所市(ごせし)』。
江戸時代初期に形成された陣屋町(じんやまち)の街並みが 今も残っている地域。
「陣屋町」とは、地域行政の中心施設として、陣屋や代官所が置かれていて、それらを中心に侍屋敷が建ち並び、
陣屋に関わる武士等を相手に商売を営む商工業者なども集まり発展した町のことなのだそうです。
江戸時代から令和を経ても、江戸時代の検地絵図(手書きの地図のようなもの)が今でも使えるほど、
町のかたちが残っているというから驚きです。
江戸、明治、大正、昭和、平成、令和の長い時間をそこで過ごした人々が 丁寧に積み重ねていたからだと
感じずにはいられません。
奈良県 御所市については、コチラ★
そんな、『御所市』を舞台にした映画 『道行き』が、 現在、全国の映画館で上映中です。
2月14日:ヒューマントラストシネマ有楽町舞台挨拶にて(左から中尾広道監督、渡辺大知氏、細馬宏通氏)
全編、モノクローム。不思議な時空間に漂いながら、物語は進んでいく。
ストーリーは、映画の舞台になっている『御所市』に、主人公の青年、駒井は移住し、古民家を自分の手で可能な限り修繕をしていく。
その過程で、元の古民家所有者の梅本の経験したことや、町の歴史や古い屋敷の話を何度も聞いていくうちに
駒井自身が町を探索し人と関わっていき、一見、古びて色あせた 大切なモノが静かに現在から消えかけていることや
時の流れが進み続けていることに気づく。
何かを示唆したり、感動するという映画ではないのですが、観る人がそれぞれの目線で魅入るところが散りばめられていると思います。
きっと、1回だけではなく、何回も観て気づくことがありそうな 丁寧なからくりも感じます。
奈良県や地方に移住を考えている人にとって、青年駒井の何気ない目線や言葉が、水に墨を落とした時のように、じわりじわりと広がるように感じる瞬間があるかもしれません。

時間は進み続ける汽車のようなもので、私たちはいつも違う駅で降りなければならない。
「時間は進み続ける汽車のようなもので、私たちはいつも違う駅で降りなければならない。」
この言葉は、今回ご紹介した映画『道行き』のサブタイトルのように、チラシやパンフレットにも記載されていました。
「時」の汽車に一緒に乗っているつもりでも、降りる駅が違うのが、現実。
「時間だけは平等な資源」と言いますが、 「時」をどう感じて考えてとらえるのかも、人それぞれ。
つかまえたくても、つかまえられない。
今回ご紹介した 奈良県御所市を舞台にした映画『道行き』 ぜひ、お時間をつくって 映画館で観て感じてください。
映画『道行き』についての詳しい情報
映画『道行き』公式ホームページはコチラ★ (上映中の映画館についても記載されています)
<監督・脚本・編集>
中尾広道
<出演者>
渡辺大知、桐竹勘十郎、細馬宏通、田村塁希、大塚まさじ、
上田隆平、梅本 修、清水弘樹、中井将一郎、中山和美、ちょび
オマケのお話
ここまで読んでくださった、皆さまに オマケの話。
この映画 監督・脚本・編集を 監督1人で作成しているんです。
とてつもない、時間や想いがないとカタチになりませんよね。
そんな想いをたくさんの人が応援や支援しているのがとても伝わってくるのですが、
それと同じように監督がその人たちへの感謝の気持ちを忘れずに持っていることがパンフレットの厚みにも滲みでています。
もし、映画を観たら、パンフレットも購入(1200円)してみてください。
よくあるパンフレットとは ほど遠い いい意味での「なるほど感」になっています。
そして、もしも この映画に魅入る部分があった人は、監督の以前の映画『おばけ』もチャンスがあれば、
観てみてください。
映画『おばけ』(PFF2019年グランプリ受賞作品)の情報はコチラ★
オマケの話におばけの紹介をして、ダジャレ気分になっているとおもわれたくないのですが、
映画『道行き』を観た後、ぜひ、ぜひ この監督の寄稿文も読んでみてください。コチラ★
奈良県御所市が舞台になった その理由が伝わりますね。
あなたの近くにも 守りたいと思える風景が広がっているかもしれないですね。