車なしで『田舎暮らし』『地方ぐらし』はありえるのか①《つぶやきコラム》 |地域のトピックス|FURUSATO

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車なしで『田舎暮らし』『地方ぐらし』はありえるのか①《つぶやきコラム》

車なしで『田舎暮らし』『地方ぐらし』はありえるのか①《つぶやきコラム》 | 地域のトピックス

『田舎で、地方で、車なし生活?』

〈車〉を持たないで生活したい
田舎に住みたいけど〈車〉は運転したくない
最近、こういった方が増加している印象があります。

公共交通機関はだれが、どうやって、どこまで責任もって維持整備するべきなのか?
自動車が主力産業の一つである日本で…車なし希望者が増えて大丈夫か?

といったことはさておき、現実的な話として
「地方都市ならいけるかも」
「車を持たない田舎暮らしもできるはず」
そんな淡い期待や強い信念を持っておられる移住検討中の方の代わりに、ちょっと考えてみました。
「田舎で、地方で、車なし生活」

ご注意:個人の主観による意見が多分に含まれます。また「地方とは」「田舎とは」どんな場所を指すのか?という定義などはこの際ちょっと横に置きます。あらかじめご承知おきください。


【目次(連載予定)】

  • 「車なしが希望」&「車が必要」それぞれの背景
  • 「移住後のライフスタイル」を考える
  • 確認しておきたいこと
  • 車あり、車なしの経済を考える
  • それぞれの豊かなくらしって?

「車なしが希望」&「車が必要」それぞれの背景

まず最初に、「車なしの生活」を希望される方と、「車は必要だ」と思う方の背景を見てみたいと思います。
「そんなことわかってるよ」という内容かもしれませんがご一読ください。

■なんで「車なし生活」が良いの?
東京などの大都市圏は公共交通機関が短い時間間隔で運行されている場所が多いです。
日常使う生活インフラ(商店等)も『駅』を中心に発達している傾向が強いです。
駅に近い場所に住んでいれば、徒歩や自転車で日常生活の大体のことは完結しますし、通勤・通学には鉄道(やバス)が主力です。車が必ずしも必要というシーンは多くありません。
なおかつ、駅に近い場所に住むと地価が高いので、駐車場代がずっしり重い(月額ぅん万円?!)という現象も生みますし、
運転するにも狭い道に歩行者や自転車が多い場所が珍しくなく、土地に余裕がないので駐車場が狭めで車が停めにくい…苦手意識にもつながります。結果、
・免許があってもペーパードライバー…
・必要と感じたことがないからそもそも免許がない…
となる場合が多々あります。

ほかにも
・年齢が高くなると事故が怖い…
・お酒飲むと運転できないやん…
・運転しなければ移動中にスマホでいろいろ見れるし…
・車を持ったら税金や維持費で生活費が上がってしまう…
という声もよく聞きます。
こんな事情が『車なし生活希望』の背景にはあるのだと思います。

■なんで「車が必要」なの?
 人口規模がそれほど大きくない地方部では鉄道やバスなどの運行本数が少なくなりがちです。
そして農村部など広大な地域では公共交通のカバー率も低い傾向があります。
職場はもちろん、学校なども駅やバス停とは関係のない場所にあることが多いです。
なので移動手段は車が多数派です。
大都市部では『駅』周辺に集まっていたお店などは幹線道路のロードサイドに集まる傾向が強くなります。
レジャーや生活の場の多くも公共交通機関が少ない、もしくは通っていない場所にあります。(その方が広々ゆったり土地を使えることが多いから?)
自動車があれば、本数の少ない公共交通機関の時間や発着場所に縛られず、個別の都合で動けますし、雨でぬれる心配も少ないです。
さらに言うなら、行きたい時間に、自宅から直接行きたい場所へ、そしてさらに行った場所から次の行きたい場所へも自由に移動できるのが自動車の利点です。

 こういった事情から、いわゆる地方部や田舎では、公共交通よりも個別の都合で動きやすい自動車が明らかに優位です。
都市部在住者が徒歩、自転車、電車、バスなどを使い分けている移動手段を、地方部在住者はすべて車で賄っているような状況といっても言い過ぎではないかもしれません。
ちなみに、自動車運転できない学生さんの通学は(地域によって大きく異なりますが)ちょっと遠い距離を自転車や徒歩でがんばっていたり、(ちなみに筆者の経験で、通学距離が長く坂の多い土地の学校から、通学距離の短い坂の少ない学校に転校した際に、同級生のかけっこの平均タイムが全く違うことに驚いたことがあります…数十年前ですが…)
送迎・スクールバスを使ったり、家族が車で送迎をしている場合もあります。だから、「車が必要」となります。
・免許があるのは当たり前…
・大人が運転している車に乗るのが子供のころから身近なので車移動が当たり前…
・大人ひとりに車1台は必要
・公共交通より個室空間が確保できて快適…
・自分の家や着るものに近い存在なのでファッション性や快適性も大事でお金もかけたい…
こんな事情が『車があってあたりまえ』の背景にはあるのだと思います。

その上で…

車なしで『田舎暮らし』『地方ぐらし』はありえるのか??

私なりに考察していきたいと思います。
そして「本題」を始める前に一点だけ脱線します。
『このコラムを読んでいる皆様は、移住したら(今後)どんな生活がしたいとイメージしていますか?』
これを踏まえてこれからの記事をご覧ください


続きは 車を持たない『田舎暮らし』はありえるのか②(未公開) で。

《文責:移住アドバイザー近藤》