【真鶴町】第29回空き家勉強会参加レポート。「マイホーム借り上げ制度」大切な家を住み継ぐ、公的な制度を知ろう。

日本の空き家問題について
日本の総住宅数に占める空き家率は、最新の統計で13.8%。30年間で2倍になるほどの増加ペースで、世界的に見ても非常に速く、今後数十年で加速度的に増加すると予想されています。これは多くの国や地域での共通課題(都市部への人口集中と地方の過疎化、高齢化による管理不在など)と、日本特有の課題(新築志向が強いので住宅が過剰供給され、古い住宅は放置されやすい)があるためと言われています。
真鶴空き家勉強会とは?
建築士、宅建士、ライフスタイルデザイナー、空き家利活用者など、住民だけでなく空き家に関心を持つ地域外の人々も加わり自主的に運営されていて、毎月いろいろな視点から空き家について学べる場となっています。真鶴在住の空き家オーナーさんや、移住者、移住検討者、時には町長さんや、建築を学んでいる学生さんなどの参加もあったりします。今回は、主催者に移住・住み替え支援機構(JTI)の「マイホーム借り上げ制度」をご紹介したところ、ぜひJTIさんにゲストとして来てほしいとリクエストがあり、移住相談員として私も加わって対談形式でのトークセッションを行いました。
▶▶▶ 真鶴空き家勉強会 Instagram(お申込み不要。どなたでもご参加できます。)
「マイホーム借り上げ制度」について
マイホームを空き家にせず活用しながら、安定した家賃収入が得られるようにする公的制度で、以下の特徴があります。
- まず無料のカウンセリングを受けられ気軽に相談できる
- 登録から賃貸までJTIが契約・管理など全面的にサポートしてくれる
- 壊してつくるのではなく住み継ぐという思想
- 家賃保証があるので計画がたてやすい
勉強会では、制度を始めたころの社会的背景からご説明いただき、パンフレットを見ただけではわからないこの制度の素晴らしさが理解できたというご感想もありました。
真鶴町は、空き家を探し求めている人はたくさんいるのに、市場に出てくる空き家は大変少なく、この課題を解消していくことが町の活性化にとって非常に重要です。ぜひ、空き家の賃貸物件が増えてほしい!真鶴は古いお家が多いので、この住み継ぐという想いに寄り添った制度が普及、また普及することで制度自体が進化していくといいなー♪
▶▶▶日本全国対応しております。お住まいを賃貸に出してみようかな、とお考えの方は、ぜひご検討くださいね。
売るでも貸すでもなく、何となく置いてある空き家。所有者だけでなく、地域全体の問題として捉えていけたらいいですよね。住まいの終活は、「みんないつかはじぶんごと」です。