移住支援コーディネーターと巡る!島根の超気になる名所「黄泉の国へ 神話の伝承地 黄泉比良坂」

こんにちは、島根県の移住支援コーディネーターです!
気がつけば今年ももう折り返し、6月になりましたね…。
相談員レポートの方も1か月半ご無沙汰しておりました!
こんな感じでたまに日が空いたりもしますが、マイペースに続けていければと思いますのでお気楽にお付き合いください!
さて本日は、先月研修で松江に行った際に、
以前からずっと気になっていた名所『黄泉比良坂(よもつひらさか)』へ行った時のレポートをお届けします。
いつも気になる場所がある
「JRの汽車に乗ってる時にいつも見える『黄泉比良坂』って看板がすんごく気になってるのですが…」
私は乗り物に乗る際に、窓際の席に座って外の景色を見るのがとても好きなのですが、
気になる場所が必ずといっていいほど毎回見つかります。
先月研修で島根県松江市に訪れたのですが、用事を終えて帰りの飛行機の時間まで結構あり、
せっかくなのでいくつか訪問先へ行ってみようと考えました。
松江事務局にいらっしゃる松江市担当のKさんに訪問先について聞いていた時に、
ふと黄泉比良坂のことを思い出し、冒頭の話をしてみました。
「今日、時間があるので行ってみますか?訪問先へもご案内しますよ」
「おおおお…!本当ですか!?ありがとうございます!!是非ともお願いします!!」
Kさんは普段はお忙しくされているのですが、この日はたまたま午後はお時間があって、
しかもあまり行ったことがないから行ってみたいとおっしゃっていただき、わくわくしながら車に乗り込みました。
黄泉比良坂とは?
よく神話や昔話、最近では映画やゲームなどでも聞く機会がある黄泉比良坂は、
あの世とこの世の境目であり、死者が住む黄泉の国への入口とされている場所です。
古事記に登場する黄泉比良坂にまつわる話には、
日本の国土や神を生んだ夫婦神・イザナキノミコトとイザナミノミコトが登場する話と、
スサノオノミコトとオオクニヌシノミコトが登場する話があります。
各話の詳細は省略しますが、神話の中に登場する舞台であり、伝説の地として松江市内にあります。
Kさんと話しながら車で向かうこと約20分、狭い道を入り、
ところどころにある看板(冒頭でお話した、汽車から見える看板も発見)を見ながらようやくたどり着きました。
最初汽車で最寄り駅まで行き、そこから歩いていこうと考えていたのですが、
駅から随分歩くようで…。この日は小雨が降ったりやんだりで、
更にムシムシしていたので、車で来ることができて本当によかったです。
駐車場には、先客の車が1台停まっており、ご家族で散策されていました。
普段、あまりひとが来ないのでは…と思っていたのですが、
Kさん曰く「神話好きな方が結構来られるみたいですよ」とのこと。
Kさんは事前に色々と調べてくださってました。
「じゃあ、行ってみましょうか」
せっかくなので注連縄が張られた石柱から入って行きたいと、大回りしていきます。
この世に生きる人々の助けになるようにーオハツモモの木
神話の中で、イザナキノミコトが黄泉の国からの軍に追われる場面があるのですが、
その際に投げつけた桃の実がなっていた木と同種の「オハツモモ」の木が植えてありました。
後に「自分を助けてくれたように、この世に生きる人々の助けてほしい」と、
桃にオオカムズミノミコトの名前を与えました。
いざ、黄泉の国の入口へ
私が桃の木を眺めている頃、Kさんは少し離れた場所で手前にある池を眺めていました。
何かありましたか?と近づくと、池にはたくさんのおたまじゃくしが泳いでいました。
「こんなにたくさん、おたまじゃくしがいるってことはここの水はキレイってことですよね」
「そうですね。…でも、このおたまじゃくしがみんな健やかに育ったら…」
「……。じゃあ、石柱くぐりましょうか」
私もKさんもそれ以上は深く考えることはせずに、石柱へ進みました。
鳥居とは違う、神聖な場を隔てた石柱をくぐり、いざ黄泉比良坂へ。
『伝説地』と刻まれている石碑を過ぎたところに、“石で閉ざされた黄泉の国への入口”がありました。
神話ではイザナキノミコトが千引の岩(ちびきのいわ)で入口を塞いだ、とされており、
確かにそのような大岩がありました。岩の後ろに道があるのかな?と裏に回ってみましたが、特に何もなく…。
岩も動きそうにありませんし、やはりこの世のものは簡単には行けないようになっているのでしょうね。
天国へ手紙が出せるポスト
岩の横には『天国への手紙』ポストが設置されており、故人への想いや気持ちを伝えたい方がお手紙を書いて投函できます。
ポスト横には便箋とペンもあり、その場で書くこともできます。
年に一度、ポストに投函された手紙はお焚き上げされ、天国へと届けられるのです。
「この辺り、とてもきれいに掃除されていますね。定期的に管理されているのでしょうね」
Kさんとふたりで周辺を見渡すと、ほうきで掃かれた跡が残っていました。
落ち葉も見かけないので、今朝方掃除されたのかもしれません。
しばらく岩の前に佇んでいると、駐車場に車が1台停まり、ご家族と思われる方々が降りてきました。
私たちは再び石柱をくぐり、駐車場に戻りました。
「ここは単なる神話の舞台としてだけではなく、故人を想う人々のやすらぎの場になっているのかもしれませんね」
私とKさんは最後にもう一度大岩の方を見て車に乗り込み、次の訪問先へと向かいました。
▼松江市内には、歴史や神話が息づく名所が数多くあり、地元や地域の方々が守っています。
定住松江 ―まつえで暮らす―
https://www.city.matsue.lg.jp/iju_teiju/index.html
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