活動を通して、さまざまな方との関りが増えたことが
協力隊として活動してきた中で一番嬉しかったことです。
地域の人と繋げてくださる地元の方や、
地域行事やイベントなどを一緒に盛り上げようとしてくれる仲間たち、
いろいろなアイデアを共有しあえる協力隊の仲間たち、
３年間の任期中の人との繋がり・関わりは、退任後の活動にも繋がってくると感じています。

想定外だったのは、食文化の違いです。

今まで関東で気軽に手に入った調味料が手に入らなくなったので、
帰省のたびに買いだめするようになりました。

また、移住当初はすべての食べ物が甘く感じて、
味付けの違いにびっくりしていましたが、今ではすっかり慣れ、
地元に帰省した際に、甘さのない味付けに逆にびっくりすることがしばしばあります。

また、通勤について、いい意味で想定外だったこともあります。

関東での電車通勤は、満員電車でストレスのたまる日々でしたが、
現在車での通勤に変わり、海沿いの道を走りながらの通勤は、
まるでドライブのようで楽しいです。

朝日や夕焼けなどで変わる海の景色を楽しみながら通勤できるのは、
地方ならではの楽しみ方だなと感じています。

協力隊卒業後は、諫早市を拠点に、デザイナーとして引き続き山茶花高原のサポートをしながら、
個人事業主として、兼ねてより興味のあった空き家の利活用に挑戦できたら、と考えています。

具体的には、活動地域である小長井町には魅力的な場所・特産品が多いにも関わらず、
宿泊施設がないため、空き家を活用した宿泊施設の運営に挑戦してみたいと考えています。

地域住民のみなさんは、人に対してとても優しく、
裏表がないまっすぐな方が多いなというのが印象でした。
季節の野菜のおすそ分けをくださったり、
地域の子供たちがまっすぐ目を見て挨拶をしてくれる様子は、
都会にはない、地方ならではの人の良さがあると感じています。

また、困ったときに見返りなどなくても、
すぐに手を差しのべてくださる方が多く、
自分もそういう人間でありたいと、改めて感じています。

海と山が近いため風光明媚な景色が毎日楽しめます。
特に諫早市は町単位でそれぞれ特産品がはっきりと違うため、
牡蠣・アサリなどの海産物から、れんこん・じゃがいも・にんじんなどの野菜や、
みかんなどの果物まで、バランスよくおいしいものが揃っています。
また、Instagramで話題のフルーツバス停や、
干拓地や高原、渓谷までさまざまな観光スポットもあります。

私も移住を決断するにはとても勇気が必要でした。

新しい場所、新しい仕事、新しい人間関係…不安に思うことはたくさんありましたが、
移住生活にはワクワクもたくさん詰まっています。

人により理想とする場所は違いますが、
もしここに住みたい！という場所を見つけられたなら、
ぜひ思い切って一歩踏み出してみてもらえたらと思います。