地域資源をいかし、地域課題の解決に取り組む団体を ふるさと納税で応援する 「ふるさと起業家支援プロジェクト」 |地域のトピックス|FURUSATO

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地域資源をいかし、地域課題の解決に取り組む団体を ふるさと納税で応援する 「ふるさと起業家支援プロジェクト」

地域資源をいかし、地域課題の解決に取り組む団体を ふるさと納税で応援する 「ふるさと起業家支援プロジェクト」 | 地域のトピックス

今年度も徳島県経済産業部 企業支援課が主催する「ふるさと起業家支援プロジェクト」が10月17日から始まっています。
「ふるさと起業家支援プロジェクト」はふるさと納税を利用したクラウドファンディングを通じて、地域課題の解決に取り組む起業家や地域資源を活用した事業者を支援するものです。
徳島県では平成30年からこのプロジェクトに取り組んでいて、これまで15の事業者を支援してきました。その中には移住者インタビューでも紹介させていただいた移住者の人たちもいて、現在も地域に根付いた活動を続けています。
今年度は3つの事業者が選出され、研究・教育・社会貢献を支援 OTSUCLE(オツクル)と共同で2024年12月31日まで寄附を募っていて、事業者には寄附額と同額の補助金が支給(上限は事業費の3分の2まで)されます。

 

▲2024年10月17日には記者会見での集合写真。それぞれがプロジェクトを説明し、募集がスタートしました。



このプロジェクトへの寄附はふるさと納税制度を活用しているため、地方公共団体に寄附した場合に寄附額の2000円を超える部分について、一定の限度額までは所得税と住民税を合わせて全額控除されます。県外在住者は、「起業家からのお礼の品」を選択できます。また、県内在住者にも「起業家からの事業の進捗報告等」が行われます。

「ふるさと起業家支援プロジェクト」は地域の魅力や課題に触れる機会。寄付を通じてプロジェクトに関わることで徳島に興味関心をもち、関係人口の拡大にもつながります。こうしたプロジェクトを通じて、徳島との縁を結んでみて。

【プロジェクト紹介1】
山の廃校で保護猫×伝統工芸のものづくりで地域課題に立ち向かう!
一般社団法人まち猫フルネス 代表理事 小松 珠鈴さん

▲代表理事の小松さん(写真・右)とプロジェクトのデザインを担当する『株式会社ハレとケデザイン舎』代表の植本修子さん。手にしているのは寄附した人に贈られるオリジナルの絵はがき。



過酷な一生を送る野良猫を1匹でも減らそうと、三好市で保護猫活動に取り組む『一般社団法人まち猫フルネス』。「猫は年に18匹も出産可能です。課題の根っこを断つには、不妊去勢が最優先。そして保護した猫たちを受け入れる施設も必要」と話す代表の小松さん。活動資金を得るため、大谷焼など徳島の伝統工芸とコラボしたオリジナルの猫グッズの制作・販売を企画しています。「猫には“ネコノミクス”といわれるほど、経済効果も期待できます。猫をきっかけに徳島や伝統工芸にも興味を持ってもらい、限りの命をみんなが見守れる地域にしていきたい」と支援を呼びかけます。

『まち猫フルネス』の保護猫ルームは、2014年に開業したハレとケデザイン舎が運営する旧出合小学校『注文の多い誘眠店(ハレとケ珈琲本店/山ノサウナ/山猫ホテル)の一室にあります。プロジェクトのデザインを担当する植本さんは「今年、『ハレとケデザイン舎』も10周年。
 これを機に、社会の課題に目を向ける『ハレとケユニバーサル』も始動し、このプロジェクトもそのひとつ。ぜひ応援してほしい」と話します。

今後保護猫の譲渡会も開催予定。遠方の人も施設の様子を見えるよう、ライブ配信も検討しています。

▲返礼品には駆除された鹿を藍で染めた革製品(バングルや首輪)や、大谷焼の高台なども。

プロジェクトの詳細はこちら!

https://otsucle.jp/cf/project/127040.html

 

【プロジェクト紹介2】
東みよし町山間地域の未来を守る薬木植林プロジェクト!
株式会社 四國生薬 代表取締役 岩野 香里さん

東みよし町は昔から生薬の生産が盛んな地域ですが、過疎化、高齢化が進み、生薬産業は衰退の一途をたどっています。先人の知恵と技術が結集した生薬産業を、次世代へ繋げようと一念発起した『株式会社 四國生薬』代表取締役の岩野さん。山間部の耕作放棄地を活用し、希少な薬用作物を植林・育成することで、地域の収入源を生み出そうとプロジェクトに挑んでいます。

「昭和の時代に比べて、生薬の耕作地は3分の1に減り、3分の2は元の山林に戻りつつあります。ご先祖様が鍬で切り拓き、開墾してきた土地がこれ以上に山林に戻ってしまわないよう、どうにか食い止めたい」と決意を語ります。

岩野さんが植林を進めようとしているのは、胆石症、腎石症の薬に用いられるウラジロガシ。耕作放棄地を手入れして植林し、生薬として販売できるまでには5年はかかるそうですが、1本につき1500円~2000円の利益が見込めるのだとか。そのために毎年、500本を目標に植林する予定で、獣害防止のためツリーシェルターや防護柵の設置、夏場の暑い時期の草刈り作業の省力化のための草刈り機導入などの整備費用が必要といいます。

プロジェクトは地域の農業部会(栽培研究会)の方々と進めているそうで、メンバーの平均年齢は69歳。「彼らの豊富な経験と知識はプロジェクトの成功に欠かせません!プロジェクトは地域の人たちのやりがいにもつながると思います。大正時代から続く生薬産業を守り、次の世代へと引き継ぐために、ご支援くださいますよう、お願いいたします」。

▲『四國生薬』は国産の生薬専門メーカー。近隣の山々から採取された薬草などを原料に医薬品や健康茶の製造販売を行っています。返礼品の中には『四國生薬』の原料を利用したお茶や料理を提供するレストラン(京都)の食事券もあります。

プロジェクトの詳細はこちら!

https://otsucle.jp/cf/project/127039.html

【プロジェクト紹介3】
美波町の遊休施設を活用し、地域水産業の未来を支えるDX化プロジェクト
株式会社澄海 取締役 濱 隆博さん


美波町志和岐にある遊休施設を活用し、水産加工業と陸上養殖業を行うため、昨年8月17日に『株式会社澄海』を起業。社名の「澄海(スカイ)」は、息子さんと同じ名前という濱さん。「息子と同じ名前を付けたからには、潰すわけにはいかない」と意気込みます。
濱さんは水産業のエキスパートとして活躍した経験があり、そのコネクションや知見をいかし、未利用魚や低利用魚の活用に尽力しています。

『澄海』で未利用魚や低利用魚として扱っているのはボラ、タカノハダイ、キビレなど約20種類。和風、洋風、中華風など味付けは7種類くらいあり、それらをサブスクリプションサービスを行う会社を通じて販売しています。

「誰も見向きもしないような未利用魚や低利用魚ですが、味は抜群。加工して冷凍販売することで『魚料理を手軽に楽しめ、美味しい』と大変好評です。そのため生産が追い付かないのが悩みの種」という濱さん。今回のプロジェクトでは作業効率を上げるために加工場のDX化を行いたい考えです。これにより働き手となる地域の高齢者の負担を減らし、雇用の確保を目指しています。

また「陸上養殖の方も加工品を作るなど自社製品の開発やPRも力を入れていきたい」と、新しいトレーサビリティシステムの活用も検討中だとか。
「地元の漁師さんたちと協力しながら、地域全体の水産業を守っていきたい。これまで十分に活用されてこなかった未利用魚に新しい価値を見出し、漁業者の収益を向上、経済活性化へと繋げる取り組みに、ぜひご支援をお願いします」。

プロジェクトの詳細はこちら!

https://otsucle.jp/cf/project/127041.html

★「ふるさと起業家支援プロジェクト」に関する問合わせ
徳島県庁経済産業部 企業支援課 商業振興・経営支援担当
電話番号:088-621-2369
メールアドレス:[email protected]