丑(うし)年の牛の話「神戸ビーフ」 |地域のトピックス|FURUSATO

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丑(うし)年の牛の話「神戸ビーフ」

丑(うし)年の牛の話「神戸ビーフ」 | 地域のトピックス

今年は丑(うし)年。ということで遅ればせながらちょっと何回か牛の話をしたいと思います。
(複数回連載予定…)

第1回は日本三大牛の一つといわれる「神戸ビーフ」のお話し。

その前に、まず食文化について。みなさんは「肉」といったら何のお肉を思い浮かべますか?
私見ですが、大体西日本では牛、東日本では豚を思い浮かべる人が多いように思います。その理由は諸説あるようですが、とにかく、兵庫県では肉と言ったら牛肉、という人が多数派です(断言)

その中でも全国的に、いや世界的に知られているのが神戸ビーフだと思います。

その「神戸ビーフ」は「神戸牛」「神戸肉」とも呼ばれ、世界のセレブが指名して食べることでも有名になり、高級牛肉の名前をほしいまま?にしています。あまりに高級すぎて残念ながら私はほとんど口にしたことはありません。(正直者なので素直に白状してしまいました)

専門の方の表現をお借りすると「細かく上品な甘みのある赤身が、脂肪の風味・香りと溶け合うハーモニー。おいしさの秘密は、人肌で溶けるほど融点の低いサシ(脂肪分)が筋肉の中に細かく入り込んだ状態、いわゆる『霜降り』」(出典:神戸牛流通推進協議会HP)だそうです。

また、科学分析でもおいしさの決め手であるイノシン酸やオレイン酸が豊富なことが明らかだそうで、やっぱり世界の神戸ビーフ。

その「神戸ビーフ」「神戸牛」の始まりは、明治維新、国際港となった神戸のイギリス人が、当時農耕用だった「但馬牛(たじまうし)」を譲り受けて食べたことだそう。その後その習慣が神戸の外国人から日本人へと広がり、当時イギリス帰りで兵庫県知事だった伊藤博文も好んで食べたとか。

でも、ちょっとした誤解も巷には…。
「神戸牛という品種だ」とか、「全部神戸市内で育てられている」とか…

実はそうではなく、「神戸ビーフ」は「但馬牛(たじまうし)」を育て、兵庫県内で厳しい基準をクリアした肉質であるものだけが、「神戸ビーフ」「神戸牛」として、皆様の食卓へお届けされているものです。

じゃあ、その元の「但馬牛(たじまうし)」ってなに?ということが気になりませんか?気になるはずですので、それは次回に。

次回、押しも押されぬブランド牛大国兵庫県、そして日本が誇る高級牛肉、黒毛和牛の全貌が明らかにっ!!