移住ストーリー

自分自身の経験を生かして。彦根に移住したい人へ本当に役立つ情報を届けたい

埼玉県→滋賀県彦根市
2020年移住
小林 由季さん
彦根市 地域おこし協力隊 

行きたい場所も欲しいものも、近くにあるのが当たり前。そんな東京での暮らしから、地方での転職を機に「東京じゃなくても生活できるのでは」と気付いた小林由季さん。自然が多く、城下町としての古い街並みが今も残る彦根市に2020年に移住しました。現在は、地域おこし協力隊の「移住コンシェルジュ」として、自身の経験を生かしながら活躍しています。

自然の多い場所で「生きている」と実感

2020年、埼玉から彦根市に移住した小林さん。移住した理由を聞きました。

「2年ほど前に仕事を辞めフラフラした後、長野県の戸隠にある旅館と、高野山の宿坊で働きました。どちらもバスや電車を乗り継いでいく山奥でしたが、自然の中で『あぁ、生きてるな』と感じる自分がいて。仕事を探すなら東京じゃなくてもいいかな、地方でも生活できるのでは、と思ったのがきっかけです」

その後、東京の移住イベントでたまたま彦根市の地域おこし協力隊の方と出会います。それまで滋賀には旅行で行った程度でしたが、協力隊隊員の熱い想いを聞くうちに興味を持った小林さんは1泊2日の移住体験ツアー「しがレポ」へ参加することに。その時に彦根のスーパーや商店街を案内してもらい、不安がずいぶん解消されたそうです。

また、地元の人と交流し優しく迎え入れられたのも、移住を決断した要素の一つと話す小林さん。

「彦根の方の温かさを知り、ここで生活したいと思いました。知り合いもでき心強くなりました。知っている人がいる土地って、また帰って来たくなるんです」

佐和山から見た城下町(写真提供:彦根観光協会)

町を散策し情報発信に生かす。「ミツナリスト」との出会いも

現在、小林さんは移住コンシェルジュとして、移住希望者の案内や、SNSを通した情報発信などを担当しています。日々、まちの人にお話を聴きに行ったりしながら情報収集しています。

「先日、佐和山城に登ったら『ミツナリスト』を名乗るおじさんと仲良くなりました。市内には、ミツナリストという石田三成に詳しい人たちの団体があります。私も仏像や歴史が好きなので意気投合して、サイクリングをしながら町中を案内してもらいました」

今後も、いろいろな場所に出かけ、たくさんの人に話を聞きたいと語ります。

「彦根の人ってすごく地元に詳しいんです。歴史とか、昔この辺りに何があったとか。地元に対する誇りを感じます。地元の方と話すことがとても楽しいし、無料で情報を提供してもらえるのでありがたいです。移住者目線で面白いものを見つけ、自分で感じたことを積極的に発信したいです」

運転が苦手な小林さん。車がなくても生活できることを証明するため、自転車や電車でいろいろなところへ出かけるそうです。今後は、琵琶湖を自転車で1周する「ビワイチ」にも挑戦する予定とか。

「電車も好きなので、まずは電車でビワイチもいいですね。琵琶湖の対岸の湖西にはまだ行ったことがなくて。湖西では琵琶湖から朝日が昇るので、その景色も見たいです」

ぜいたくな夕暮れ時の琵琶湖

移住前の彦根のイメージと、実際の暮らしを聞きました。

「住む前は正直、お城のイメージしかありませんでした。町中は、おじいちゃんやおばあちゃんしか歩いていないのでは、とも思ってましたが実際に生活してみると、想像以上に都市で、車がなくても生活できるので良かったです」

お気に入りの場所は、街中の景観や夕暮れ時の琵琶湖。琵琶湖は夏になると、多くの人が泳ぎに訪れるそうです。

夕焼けの琵琶湖(写真提供:彦根観光協会)

「お城の周りって景観づくりの意味合いもあると思いますが、町中なのにすごく開放感があり、空が広く感じます。また、琵琶湖の大きさには驚きました。これはもう、海です。夕日に染まる琵琶湖は印象的で大好きです。滋賀県の人はなんて良いものを毎日見ているんだ、ぜいたくだなぁと思いながら眺めています」

移住経験者として、自分が知りたかった情報を発信したい

今後も移住コンシェルジュとして、地域のことをたくさん知りたいと語る小林さん。気軽に相談にのれる担当者を目指しています。また、毎日実感する彦根の良さを友達にも伝えたいといいます。

「みんな京都は行くのに、滋賀は素通りしちゃう。すごくもったいないので、滋賀に友達を呼んで、こんなに素敵なところだと伝えたい」

最後に、移住を考えている人へアドバイスをお願いしました。

「移住先を探すときは、自分がどんな環境を求めているのか、考えを整理するのが大事だと思います。何に優先順位を置くのか。のどかな風景を見て暮らしたいとか、利便性を重視したいとか。また、駅前に住みたいなら家賃の相場を調べたり、学生が多いから春先にしか部屋の空きが出ない、といった地域の特性も知っていれば準備がスムーズに進められます。家探しのために何往復もするのは大変です。私は家探しで少し苦労したので、移住前に知りたかったことや、現地でしかわからない情報をたくさん伝えていきたいです」

ここ面白そう!地方暮らしに興味ある!という仲間を増やすべく、町を散策し、いろんな人に会えるよう努めている小林さん。笑顔がとても印象的で、素敵な方でした。