移住ストーリー

大好きな街に住む喜びを実感。夢は函館のPR大使!

埼玉県狭山市→北海道函館市
2021年3月
後山 杏樹さん
カメラマン、観光業 他

旅暮らしの果てに行きついた函館の街。JRの駅に降り立った時に直感で「ここに住む」と決めた後山杏樹さんは、知り合いゼロから持ち前の明るさと人懐っこさでどんどんつながりを作り、目下函館暮らしを満喫中!「夢は函館のPR大使!」と語る後山さんの移住ストーリーは、まだまだ始まったばかりです。

好きな街に住むという選択

函館に移住したのは今年(2021年)の3月です。でも、昨年の10月、初めて函館駅に降りたった瞬間に「あ、ここに住むかも」と感じました。滞在している間に「もっとこの街を知りたい」という思いがどんどん大きくなって、2泊3日の予定が、気が付けば住んでいたという感じです(笑)。
函館に移住して、仕事や暮らしについての考え方が大きく変わりました。仕事がある場所に住むというのが普通だと思いますが、私はその逆。函館が大好きだから、ここで仕事を探すという発想です。

今は市内の雑貨店と函館の隣・大沼市にある観光会社でのアルバイト、そしてウエディングなどの写真を撮る仕事の3足のわらじを履いて暮らしています。
移住前、公務員として働いていた時は「仕事=辛い」と思っていました。今は大好きな街にいて、好きなことを仕事にと考えているからか、やりたいことが次々に見つかって、毎日が本当に楽しいんです。アルバイトなので収入面の不安はありますが、辛い思いをして働くより、楽しく働いた方が絶対にいい。ストレス解消のための無駄な出費もなくなりました(笑)。

きっかけは旅暮らし

函館に来たのは、旅先で知り合った人に薦められたからです。実は昨年の4月にニュージーランドへワーキングホリデーに行く予定が、コロナで行けなくなって、しばらく旅暮らしをしていました。
ワーキングホリデーを断念した当初は、全ての計画が崩れてしまい、どうしたらいいか全くわかりませんでした。すでに仕事は辞めていたし、やりたいことが全然見つからず、2カ月間の引きこもり生活。それを見かねた母に背中を押され、気分転換になるかなと思って旅に出たんです。

最初はどこかに移り住むとは考えてもいませんでしたが、次第に「好きな街に住めたら絶対幸せだな」と思うようになりました。そんな中、自分の感覚にぴったりはまったのが、函館だったんです。

路面電車が走る函館の雪景色(後山さん撮影)

人との出会いに救われて

初めての北海道、初めての函館。知り合いは全くいませんでした。でも、最初に「ここに住みたい」と思った自分の直感を信じて、積極的に旅人や地元の人と交流し、つながり作りから始めました。
滞在していたのは、元町エリアにあるシェアホテルです。地元の人が泊まりに来ているときには、暮らしの様子を教えてもらいました。地元の飲食店では、マスターや常連さんに「何も知らないので教えてください」って、お願いして……。ホテル近くにあるビアバーのマスターには、本当にお世話になりました。今の仕事もマスターからのつながりのおかげなんです。
旅先で出会った人に話を聞いて、それを辿っていった先に今がある。函館でもたくさんの人とつながって、充実した日々を過ごせている。数々のいい出会いには、感謝しかありません。これからも、人のつながりは大切にしていきたいと思っています。

掘るほどに魅力が溢れる街

函館はコンパクトで暮らしやすい街です。海も山もあるし、買い物など都市的な生活もできます。市内に温泉があるのも魅力だし、路面電車があるから、車がなくても生活には不便を感じません。
私にとっては気候も大事。暑いのが苦手なので、函館は夏が涼しくていいですね。冬の寒さは厳しかったですが、思ったほどではありませんでした。吹雪でも路面電車が動いているので困ることはなく、冬の間も楽しめました。
それから何と言っても人です。皆がおもてなし精神を持っているというか、とにかく温かい。「もっと函館を好きになってほしいから」って、車で案内してくれるなど、出会う人が皆、驚くほど優しいんです。どこ行っても新しい出会いや発見があって、掘れば掘るほど魅力が出てくる、本当に大好きな街です。

大好きな函館の風景(後山さん撮影)

夢は函館のPR大使!

知り合いゼロから始まった函館暮らしですが、ありがたいことに友だちや知り合いが100人以上できました。インスタグラムのフォロワーも300人近く増えたんです。
今は自分がやりたいことを軸に、できることを一歩一歩積み重ねていく時期。つながりを大切にして、いろんな挑戦をしたいと思っています。
これからやりたいのはYouTubeです。まずは勤めている大沼市の観光会社でSNSを使った情報発信をして、大沼の魅力を全力で伝えることから始めたい。リポーターなど、自分が前に出てPRできたらと考えています。
そして、いつか大好きな函館のPR大使のような存在になりたい。「函館と言ったら杏樹」と言ってもらえるような(笑)。移住したいけれど、どうしたらいいか分からないという人の支援もできたらと思っています。
動きながら、悩みながら、函館の街でこれからもずっと生きていこうと思っています。皆さんも函館を好きになって下さい!

(※このインタビューはふるさと回帰支援センター発行の情報誌「100万人のふるさと」2021年秋号掲載の内容をWEB用に一部再構成したものです)