移住相談員紹介

「北海道ふるさと移住定住推進センターどさんこ交流テラス」相談員 杉原さん・田中さん インタビュー

179市町村もある個性豊かな北海道で見つける理想の暮らし

杉原さんは北海道美唄市出身、田中さんは古平町出身で、お二人とも北海道の大自然で育った生粋の道産子。相談員としての仕事内容や改めて感じる北海道の魅力について伺った。

大好きな北海道をもっと好きになってもらいたい!

-まずは北海道との関わりについて教えてください。

杉原さん:私は15歳まで美唄市で過ごし、その後札幌に移り住み、夫の転勤を機に上京しましたが、北海道が大好きなのでそれまで北海道から出て暮らしてみたいと思ったことはありませんでした。北海道有数の農業地帯である石狩平野にある美唄市は、食べ物が美味しいのはもちろん、とても自然豊かで夏の夜はカエルの大合唱が聞こえてきたことを覚えています。
運転できるようになってからは、温泉や道の駅など道内のあちこちに出かけていましたし、良い思い出がいっぱいです。

田中さん

田中さん:私は高校卒業まで積丹半島にある古平町で過ごし、大学進学で札幌市に引越しました。子供の頃は近くの海や山の自然の中で友達と遊んでいました。近所の方も顔見知りで、地域の方に見守られて育ちました。就職で上京しましたが、北海道のおいしい食べ物やおおらかな人柄、自然の豊かさなど離れてみて気づく良さがたくさんありました。

-「北海道ふるさと移住定住推進センター どさんこ交流テラス」で働き始めたきっかけは何でしょうか?

杉原さん:北海道庁に勤めている友人から、相談員を募集していることを聞きました。「人の話に耳を傾ける」ということなど、前職の小学校の支援員の仕事と共通項があり、相談員の仕事にとても興味を持ちました。また、大好きな北海道のために少しでも力になりたい、より多くの人に北海道の暮らしを伝えて、その魅力を体感してもらいたいと思い応募しました。

田中さん:北海道出身なので知り合いから北海道へ行くならどこがオススメか?と聞かれることが多く、北海道の魅力を伝えることが楽しいと感じていました。就職当初の予定では3-5年ほど東京で働いたら、北海道へ戻る予定でしたが、家庭の事情で戻ることができなくなり、東京に住んでいても北海道に関わることができないだろうか、と考えていました。他県のアンテナショップで、移住相談の文字を見かけて北海道にも移住相談窓口があるのだろうか、と調べたところ、こちらの相談員の募集をみつけました。田舎でも地方都市でも暮らしていたので微力ながら北海道の様々な町の魅力についてお伝えできるのでは、と考え応募しました。

広大なため、地域によって気候や雰囲気はまさに千差万別

-相談者はどんな世代の方やどのエリアを希望される方が多いのでしょうか?

杉原さん:最近では、ご家族の方より単身者が多い傾向にあります。皆さんが憧れるのは北海道の大自然だと思いますが、仕事の関係で札幌や旭川、函館などの都市部に住みながら大自然に遊びに行くというライフスタイルが人気のようです。寒冷地での生活を経験したことがない方にとって、北海道の冬の暮らしは未知の世界なので、暖房事情や雪かきなど暮らしに関する質問・疑問も多いですね。都会では考えられないハプニングもあるかもしれませんが、そのようなことも北海道ならではの事として楽しめる移住生活を送っていただけたらと思います。
私たち相談員と話をして、相談してよかった、北海道で暮らしたい!と笑顔で帰ってくださるのがとてもうれしいです。ネットで調べるだけではわからない現地の情報や、暮らしの小さな疑問も出身者としてお話しできますので、気軽に相談に来ていただければと思います。みなさんの立場に立って、一緒に移住を考えていきたいですね。

北海道での生活を考える上で、雪を気にされるようでしたら、函館などの道南のほか、室蘭や苫小牧、浦河といった地域も雪が少ないので、安心して生活できます。十勝エリアにある上士幌町(かみしほろちょう)は「ふるさと納税」額が全道1位で、多くが子育て支援に使われているため、最近若い子育て世代の方が移住しています。あと旭川市の隣、東川町は『東川スタイル』という本で全国的に知られるようになりました。実は写真の町としても有名で、近年はアウトドアブランドが店を構えたり、家具の工房やカフェがあったりするおしゃれな町です。東川町では、雪解け水で生活するなど雪をプラスに変えて暮らしていて、そのライフスタイルに賛同して人が集まる、そしてその人がまた人を呼ぶといういい循環がありますよ。

北海道は大きく分けると4つのエリアに分かれています。
道央は札幌を中心としたエリアで、人口の約60%が集中しており都市機能が充実しています。
道南は函館をはじめ海の玄関口としての歴史のあるエリアですが、北海道新幹線が開業し新たな歴史を刻み始めています。
旭川を中心とする道北は、北海道の尾根と呼ばれる大雪山を中心に日本海とオホーツク海に挟まれたエリアで、自然の美しさと高品質な米やそば、海の幸など豊かな食が特徴です。
道東は畑作や酪農が盛んなエリアで、中でも十勝は日本の食料基地と呼ばれています。また、釧路・根室・オホーツクは雄大な自然が堪能できるスポットが多くあって、外国人観光客にも人気です。

杉原さん

田中さん:北海道に相談にいらっしゃる方は年代も、家族構成も様々ですね。中でもIターン希望者の相談が多くありました。着任当初印象的だったのは、道東のとある町へ移住希望の方の件です。積極的に情報収集をして動いていたのですが、現地の家だけが見つからず移住ができないということでした。家族での移住でしたので、それなりの広さと間取りが必要でしたが、小さな町のため賃貸物件も不動産を扱う業者も少ない厳しい条件でした。それでも情報収集を続けていると役場に情報が入り、相談者のご縁もあって、「あなたであれば家を貸したい」といってくれる方が見つかりました。タイミングもありますが、小さい町での家探しは人づての情報が有力な情報源で、役場を含めた地域の人のつながりが大事だと改めて感じた出来事でした。
北海道へ観光で訪れたことがきっかけで、今とは違った生活をしたいと希望する相談者も多く訪れますが、良いところだけではなく冬の生活など厳しい面もしっかりと伝えています。今までどのような暮らしをしてきて、移住後は何を大事に生活していきたいかを聞き出せるように心がけています。

北海道で行っているUIJターン支援事業で移住支援金制度というのがありますが、今年度から転職をしないテレワーク移住も対象となり、ワーケーションの為のオフィス整備もすすんできています。また、移住を考えている人向けに「北海道移住応援カード」会員制度ができました。登録された方には、移住やワーケーション等に役立つ情報を定期的に提供するほか、移住前・後に役立つ各種割引サービス等の特典があります。

四季を通して彩られる魅力と「人」の魅力

-北海道の魅力はどういったところでしょうか?

手稲山(札幌市)

杉原さん:北海道は長い冬が終わると、5月には桜と梅の花が一緒に咲き、一気に春がやってきます。夏はカラッとした過ごしやすい暑さで、「よさこいソーラン祭り」などイベントも多くまちは活気に満ちています。9月ごろから紅葉が始まり、札幌大通公園の「オータムフェスト」や各地で収穫祭が開催され実りの秋を迎えます。
季節ごとにたくさんの見どころや魅力がありますので、1年を通して北海道の良さを満喫してほしいですね。

田中さん:北海道は都市部に住んでも、少し足を伸ばせば雄大な自然があります。食材は新鮮で豊富ですので、凝った料理をしなくても美味しくできます。故郷がある積丹半島では釣りなどのアウトドアが楽しめますし、フルーツ狩りや直売所で旬の味覚を楽しむのもおすすめです。冬は北海道有数の豪雪地帯ですのでウインタースポーツも盛んです。道東では北海道らしい広大な景色が広がり、春から夏にかけて美しい花畑を見ることができます。温泉も多いのでのんびりとドライブをしながら楽しんでみてはいかがでしょう。

-最後に、北海道への移住を検討されている方にメッセージをお願いします。

杉原さん:市町村それぞれに個性的な魅力がありますので、現地の暮らしや情報を気軽に相談に来ていただき、実際に訪れてほしいと思います。冬の寒さがあるからこその北海道の良さ、豊かさがあります。地域の人は、近すぎず遠すぎないちょうど良い距離感で温かい気持ちで受け入れてくれます。各市町村の担当者も親身に相談にのっていただけますし、サポート体制も充実しています。
移住体験ツアーや移住者の会、現地で活躍している先輩移住者との交流、お試し住宅の整備もあり、気軽に現地の暮らしを知ることができます。情報をたくさん集めて悩むよりも、現地を訪れて地域の人と触れ合い、ここなら良いかも…と思う縁や直感も大切にしてもらいたいです。豊かな大地、北海道で新しい発見をしていただけたらうれしいです。

田中さん:北海道の人たちはおおらかで寛容な性格の方が多く、移住初心者でも地域に溶け込みやすい印象です。実際生活するとなるとハードルが高い、と感じている方も多いかもしれません。特に雪国で生活したことがない方には異なる環境に驚くことも多いと思いますが、その違いを発見することを楽しんいただければと思います。実際に北海道を訪れて体感していたくのが一番ですが、セミナーやイベントなどに参加して生活する目線で北海道を知って頂ければと思います。北海道に興味をもったらぜひ一度相談に来て下さい。私たち相談員がお手伝いできればと思います。

北海道ふるさと移住定住推進センター「どさんこ交流テラス」相談員

田中・髙羽・杉原

プロフィール

田中:北海道古平町出身で、22年間北海道で過ごす。大学生の頃は札幌市で暮らし、就職を機に上京。医療業界で働く。2020年10月より「どさんこ交流テラス」にて相談員を務める。

髙羽:千葉県市原市出身。出版社勤務ののち、フリーランスのエディトリアルライターとして活動。趣味のフライフィッシングがきっかけとなり、約15年前からほぼ毎年北海道を訪れている。2021年7月より相談員として着任。

杉原:北海道美唄市出身。15歳の時に札幌市へ転居。17年間暮らしたのち、家族の転勤に伴い上京。2017年8月より相談員を務める。

相談員から一言

田中:北海道は広大なため、同じ道内でも気候や産業、暮らしもそれぞれ特徴があります。海も山も地方都市も雪もあるので、ご希望の暮らしができるまちが見つかると思います。北海道でしか見られない、雄大な自然やおいしい食べ物に囲まれた豊かな暮らしをしてみませんか?

髙羽:北海道はエリアによってさまざまな特色や魅力があります。食いしん坊な私はやはり「北海道の食」が気になりますが、まずは自分なりのキーワードを見つけてエリア選びをしても良いかもしれません。皆さんの思いに耳を傾け、移住への不安やご希望のライフスタイルを共有しながら、移住実現のお手伝いをさせていただきます。お会いできるのを楽しみにしています!

杉原:北海道で生まれ育ち、北海道以外の場所では暮らしたくない、と思っていましたが、縁あって東京で暮らすことに。離れていても、大好きなふるさとのために働きたい、との思いからこの仕事に就きました。私もそうですが、道産子は地元愛が強い人が多いと言われています。みなさんも自然、食、人など魅力あふれる北の大地で「豊かな」北海道生活を実現しませんか?冬は寒いですが、その寒さや雪が北海道の「豊かさ」を作り出しています。お一人おひとりにとっての良いまちを探すために、お手伝いさせていただきます!