移住相談員紹介

「静岡市移住支援センター」移住アドバイザー 大林さん・西野さんインタビュー

海・山・街がある静岡市には外から見て気づく小さな幸せがたくさん

「静岡市移住支援センター」移住アドバイザーの大林さんと西野さんはともに静岡県静岡市生まれ。移住アドバイザーとして気をつけていることや業務内容、お二人が生まれ育った静岡市の魅力について伺った。

大好きな静岡市に携わり、静岡市のことを外に伝えたい

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-まずはお二人と静岡市の関わりについて教えてください。

大林さん:静岡市の中心、静岡駅の近くで生まれましたが、父の仕事の関係で静岡市内の中山間地で3年間過ごすという貴重な体験をしています。進学で一度東京に出ましたが、就職は静岡市に戻りました。
西野さん:私も生まれが静岡市で、市の南側の駿河区なんです。小中高大学と最初の就職は静岡市で過ごしました。

-「静岡市移住支援センター」で働き始めたきっかけは何でしょうか?

大林さん:転職を機に10年前から東京に出て仕事をしていたんですけど、静岡市役所に知り合いがいて、その人から相談員の募集についての情報を聞きました。いつかは静岡市に戻りたいと思っていたので、静岡市に関わる仕事ができればと思って応募しました。
西野さん:結婚を機に東京へ出てきてしばらくしたころ、「静岡市移住支援センター」が人材を募集していると知って、好きな静岡市に携わりたいと応募しました。人と話すのが好きですし、自分が住んでいた静岡市のことを伝えたりできるのがいいなと思いました。

海も川も山もある静岡市、足りないものがあれば東京に行けばいい

-静岡市にお住まいだった頃は、どんな休日を過ごしていましたか?

大林さん:私は街っ子なので、土日は近所を歩いたり、美術館に絵を見に行ったり音楽を聞きに行ったり、もっぱら歩ける範囲のレジャーばかりでしたね。あと、茶道をやっていたんですが、静岡市には煎茶道の流派もたくさんあるんです。“静岡といえばお茶のまち”というイメージ通りだと思います。

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西野さん:街でショッピングをしたり、友達とランチやお茶を楽しんだり…静岡市は図書館が充実しているので、図書館にもよくいきました。あまり東京の生活と変わらないいかも。
東京とは違う静岡らしいことといえば、そうそう、地元の農家さんが集まっている産直所のような「じまん市」というところで買い物をしたり、通称“オクシズ”と呼ばれる静岡市の中山間地の道の駅のようなところで地元の新鮮な野菜などを買い込んでお料理をしたりしていました。あとは、静岡市は平地が続いているので自転車でいろんなところへ歌いながら行ったり。私の実家は海に近いので海沿いを走ったりテトラポットの上で寝転んで空をみたりしていました。近所のおじさんに歌を褒めてもらったこともありますよ(笑)。

-のびのび、のんびりと過ごされてから東京に来ると窮屈に感じませんか?

西野さん:東京に来て思うのは、どこにでも人がいるので一人になれる場所がないんですよね。それが時々窮屈に感じます。
大林さん:私はこれまでも絵を見たりしに東京に来ていたんですけど、いざ住むとなると使えるお金や時間、心のゆとりに限界があって。情報も物事も、多すぎてもダメみたいですね。静岡で何か足りないものがあったら東京に行けばいいので、そう思うと住むのは静岡がちょうど良いのかなと思います。

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静岡市は「共働き子育てしやすい街」ランキング1位!

-日々の相談業務の中では、どんな方や相談が多いですか?

西野さん:相談者の方は30〜40代が半数以上を占めていて、どちらかというと男性が多いですね。全体的としては20〜80代まで、また、お一人、ご夫婦、ご家族と幅広いです。相談内容として一番多いのはお仕事について。次にどのエリアやどの物件にするかというお住まいについてです。あまり静岡市のことを知らずに、「暖かそう」とか「静岡市なら仕事ありそう」というイメージで来る方もいらっしゃるんですけど、そういった方には静岡市がどんなところなのか、気候、“都会度”や“田舎度”、家賃相場、お子さんがいらっしゃる方には子育て環境についてお話しします。静岡市は「共働き子育てしやすい街」(日経DUAL「共働き子育てしやすい街」ランキング2015・地方編)で1位になったんですよ! あと、心配される方は防災、医療のことなど、相談内容は多岐に渡ります。海や山川など自然の豊かさは癒し、恵みとなる反面、災害のリスクが伴いますので、その辺りをどうお考えになるかを確認するようにしています。静岡は40年も前からずっと地震がくると言われているので対策自体は進んでいて、静岡市民は毎回本気で避難訓練をしていますので、そういう面もご案内しています。

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-これまでの相談者、移住者の方で、印象に残っている方はいらっしゃいますか?

大林さん:アーティスト志望の方が創作に打ちこめる環境を探して相談にいらっしゃったのですが、0からのスタートの方だったので心配をしてはいたんです。けれど、真面目で本気度の高い方だったので、「こんな人がいるからなんとかしてあげて」と静岡市の方々に声をかけたら、自治体の方や、地域活性に携わっているキーパーソン、集落支援員さんや先輩移住者の方々など、同じように心配してくれる仲間がどんどん増えていきました。移住してからも心配はつきませんが、現地の人に聞くと地域に少しずつ溶け込んでいるようで、たまに連絡もくださるのでひとまず良かったなと思っています。そのケースから、移住先を提案するには、まず地元の人を巻き込んで行かないとダメだなと感じました。また、その方はいろいろな市町村を見てから静岡市に決めてくださったんですけど、「強引なセールスはしない」という私たちなりのスタンスがあって。あくまでもご自身で物事の判断をしてもらうようにしています。

当たり前にある恵まれた環境

-お二人が考える静岡市の魅力を教えてください。

大林さん:最近の移住希望者の傾向として、地方都市が人気のようです。みんながみんな田舎を望んでいるわけではないので、一定の都市機能を備えながら人が多すぎず、空も見えて、便利さも捨てられない方に静岡市はちょうどいいんです。静岡市の人は静岡が好き!という方が多いんですけど、街の良さをなかなかうまく伝えられないんです。知名度はイマイチかもしれませんが、私は密かに静岡市は穴場の移住先だと思っています。
西野さん:静岡市の人って海があって山があって街があるので、市内である程度、用事が済んでしまうんですよ。
大林さん:静岡市はしらすが有名なんですけど、朝バイクで海側に行ってしらすを買って、そのまま北上して山側に行ってワサビを買って、昼には丼が美味しい山盛りのしらす丼が食べられます。「静岡市には何もないよ」ってみんな言うんですけど、そういう外から見て初めて気づく小さな幸せが結構あって、地元の人にとっては当たり前かもしれませんが、恵まれていると思います。
西野さん:地方に行くというと、これまでの暮らしをすべて捨てなきゃいけないというイメージを持つ方もいらっしゃるのですが、静岡市は、商店街も元気で週末にはイベントなどが開催されていたりします。それに、移住者の方が東京で楽しんでいたような買い物やカフェやおいしいパン屋さんめぐりなども満足できるレベルでありながら、都会ほど人が密集していないというのも魅力的だと思います。
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-最後に静岡市への移住を考えている方にメッセージをお願いします。

大林さん:静岡市では2016年度から、市内の自宅から県外の大学などへ通学する30歳未満の学生を対象に新幹線の定期代を一部貸付する制度を始めるなど、市長が人口減少を最優先事項として取り組んでいます。移住政策としてはこれからですが、こちらにいらっしゃる相談者さんの期待と市の政策との差を埋められるよう、静岡市役所の職員に向けて「静岡市移住支援センターだより」を発行しています。
西野さん:市役所はどうしても縦割りになってしまいがちですが、移住となるとさまざまな課を横断するので、私たちが相談を受けて感じたことや、相談者の方が困っている点を市の職員に伝え、移住支援にアプローチしやすいように働きかけています。「静岡市移住支援センター」では、静岡でしか配布されていない求人や住宅の情報誌を置いたり、ご希望の住まいを静岡市の不動産業者に問い合わせたりするなど、丁寧に時間をかけてともに歩んでいけるようにしています。東京からも比較的近く、都市機能も兼ね備えている静岡市。本格的な移住以外にも、新幹線通勤、二地域居住など、様々な関わり方があると思います。静岡市での暮らしに興味のある方はぜひ、気軽に窓口まで来て下さいね。

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静岡市移住支援センター 移住アドバイザー

大林・西野

プロフィール

大林:静岡市のまち側、葵区出身。以前は静岡市の総合代理店に勤めた後、電鉄系、隠れ外資、旧御三家と様々なタイプのホテルで20年近くサービス業での販促に携わる。誰かのお役に立ちたいと思うのはホテルマンも移住相談員も同じ!相談者のお話を良く伺い、その方にふさわしい移住先としての静岡市を発見する事が業務とし、今までの経験を活かし、出会いを大事に、双方円満に移住して頂くことを目指す。

西野:静岡市の海の方、駿河区の出身。温かな気候と温かな人に囲まれ、お茶のにおいをたっぷり吸いながら育った。メーカー営業、図書館司書などを経て、2015年4月の静岡市移住支援センター開設より相談員となる。静岡市は、海・山・川・街があり、様々なライフスタイルが叶う場所。ひとりひとりの思い描く暮らしを現実のものとするときに必要な情報を、過不足なく提供できるよう努めている。

相談員から一言

大林:最近の移住希望者の傾向では、若い世代の、県庁所在地などの地方都市への関心が高まっています。従来の“自然環境は良いが不便や密接なつきあいがともなう“中山間地ではなく、一定の都市機能を備えた地方都市の人気が集まっているのです。そんな中、自然豊かな地方都市、静岡市に今ますます関心が高まっています!

西野:緑茶、みかん、新鮮な魚、バラエティ豊かな食材が揃い、おいしい。活気ある商店街、充実したデパート、興味深いイベントなど刺激もある。
自転車を走らせて近場の山にハイキングに出かけたり、浜辺を歩いてそよ風に吹かれたり。静岡の人は、踏み込みすぎず、無視もせず距離を測ってくれるからなんだか居心地が良くて。
そんな静岡市にいると静かに元気が湧いてきます。