移住相談員紹介

「おかやま晴れの国ぐらし」IJUアドバイザー 島倉さんインタビュー

第三者の視点を生かし、岡山県の知られざる魅力も伝えたい

「おかやま晴れの国ぐらし・IJUアドバイザー」の島倉久美子さん。元々岡山にはご縁がなかったという島倉さんだが、第三者ならではの視点を活かして懇切丁寧な対応を行っている。そんな島倉さんにアドバイザーとしてのやりがいや岡山の魅力を伺った。

相談者に「来てよかった」と言ってもらえることが嬉しい

-まずは、島倉さんのこれまでの経歴について教えてください。

これまで公的機関、国際物流業界、製薬・医療機器メーカーなどで仕事をしてきました。2013年10月から「おかやま晴れの国ぐらし」のIJUアドバイザーとして相談業務に携わっています。営業部門、カスタマーズサービス部門での業務経験は現職に役立っているように思います。

-今までの経験で、移住相談員の業務に生かされていることはありますか?

相談に来る方が何を求めているのかを想像して聞き出すというのは、前職ではなかったことで、なかなか難しいですね。聞いてもらいたい部分と言いたくない部分の合間を察しながら相談を行います。相談者の方が「そうなんです」と納得できる瞬間があって、それこそがその方が希望しているライフスタイルのポイントだった、ということも多いです。
私自身の転職の経験から就活の苦労やアドバイスなどもお話しできるので、今までの経験は全て無駄なくこの仕事に結びついていると感じます。また、首都圏での生活が長い分、都会生活と田舎暮らしの比較ができますし、岡山県出身ではないからこそかえって客観的に岡山県を見ることもできているのかなと思います。

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—移住相談員としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

最初の相談では緊張している方が多いのですが、来て良かったと言ってくださる場合がほとんどです。「こんなに情報をもらえると思わなかった」「やっぱり岡山にします」「また来てもいいですか」などと言ってもらえると、この仕事をしていてよかった良かったなと嬉しくなります。実際に岡山に下見に行かれたご感想などを伺うとやはり張り合いが出ますね。

地元のおばあちゃんを呼んでトークセッション

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—岡山県は移住先として人気がありますね。

相談会では、毎回たくさんの方に来場いただいております。県主催の大きな相談会ですと、参加者数が300人を超えることもありました。先日の岡山市の相談会でも150人を超えましたので、一つの自治体ではかなり多いと思います。

-岡山の魅力をさらに知ってもらうために、工夫していることはありますか?

首都圏では岡山県の南部は大変人気があるのですが、それに比べると北部はまだあまり知られていないんです。そこで先日は、北部に特化したイベントを行いました。移住者5人と地元のおばあちゃん1人をお呼びしてトークセッションをしました。移住された方々の地域での生き生きとした生活ぶり、そして地域貢献、おばあちゃんのネイティブな訛りや、伝統工芸の話を聞いていただきました。参加したほとんどの方に「北部のイメージが変わった」「北部も“候補地”になった」とご感想をいただきました。県北部の魅力を知っていただくきっかけがつくれたようで嬉しかったですね。

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-首都圏でのイベントだけでなく、現地の移住体験ツアーでもいろいろご提案されていると伺いました。

昨年、瀬戸内市内でツアー開催した時、「せとうち市食文化研究会」のお母さんたちが地元の食材でお弁当を作ってくれたのですが、それが大変好評でした。参加者の感想の大半がそのお弁当のことを話題にされているくらいですから(笑)。他の地域のツアーでも、地元のお母さんたちが作った郷土料理を提供した方が喜ばれるし印象に残りますよといった提案をしています。
また、「地域の伝統工芸をなくしてはいけない」「もっとPRしたい」という方たちとお話しすることも多いので、地域ならではの伝統に触れられる場もプログラムに組み込めるようアイデアを出しています。

—移住相談員になって知った、岡山県の新たな魅力はありますか?

岡山は神社仏閣なども多く、国宝もあるのですが、あまり一般的に知られていないんです。特別史跡の「旧閑谷(しずたに)学校」の周りなど、「五重塔」があるような場所でもあまり観光地化していなくて、お土産店もありません。県民からするとそれではPRにならないのではと考えられるようですが、文化財近くに「商業主義的」なものが見えず、建立時、いにしえからほぼ変わらない風景を見られるのですから、タイムスリップしたような不思議な気分に浸れます。首都圏の方にはなじみのなく、露出の少ない文化財ですと、あたかも自分が岡山県に素敵な場所を発見したような気分になれていいかなと思いますね。相談に来た方にも、「移住候補地」の環境としても楽しんで下見をしてくださいねと話しています。

パンフレットを手作りしてウェルカム感を出す

—ブースには島倉さん手作りのものがたくさんありますね。

私が普段相談を受けるにあたって特に需要のある情報をリストにしたり、付箋をつけたりしています。手作りで工夫しておくことで、より気軽に相談にきていただきやすい雰囲気がつくれればと思っています。

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—相談に来た方が記入する相談表も、島倉さんのお手製ですね。

そうですね。初めての方はどのくらい話を聞いてもらえるだろう、どのくらい情報をもらえるだろうと緊張している方が多いので、ご相談や会話のヒントとなるように、手作りしています。ご相談をお受けするにしたがって、少しずつ手直しを加えて現在の形になりました。相談を進めて行く上での一つのツールとして活用しています。

現地視察に行く方には、地元のキーパーソンを紹介

-相談にはどのような方がいらっしゃいますか?

子育て層が多いですが、最近は大学生も来訪されています。地方活性化に貢献したいと考える若い方が増えているように思いますね。

-具体的にはどのような相談が多いですか?

子育て環境では保育園や幼稚園、高校の進学などの状況について聞かれることがやはり多いです。また、移住の気持ちは固まっているけれど、家族と想いが一致しないという点で悩んでいる方もいらっしゃいます。大学生はやはり仕事の相談が多いですね。そのような方には、私とは別に「企業人材コーディネーター」の存在をお伝えします。また、岡山市の移住定住促進協議会のメンバーに民間の人材斡旋会社が2つ入っているので、そちらでもご紹介の機会があることをご案内しています。

-その他、相談業務で心がけていることはありますか?

現地視察に行く方には、地元の支援団体を紹介するようにしています。
例えば岡山の学校は制服率がとても高いのですが、小学6年生で移住するのに制服を購入するのはもったいないですよね。そういう方のために情報交換の場を設けて、中古のものをお譲りするような交流もあります。
それから地元のキーパーソンとつながることはとても大事なのですが、地元で会うのと東京で会うのとでは、同じ方でも雰囲気が少し違ったりします。そこで、まずは東京の相談会などでつながりを持ち、その後、岡山の現地に行ってみてくださいとご案内しています。

田舎の味を知っている人でも褒めてくれる岡山の味

—島倉さんが考える、岡山県の魅力とはどのようなところですか?

温暖な気候、自然災害が少ないというのは必ず言われるところですね。食べ物も美味しいですし、日本酒もあります。割と小さな酒造が多いのですが、しっかり味を守っているという感じが好きです。地方から進学や就職、結婚などの理由で首都圏に来てさらに故郷とは別の地方へ移住するという方は、もともと生まれ育った田舎の味を持っていらっしゃいます。そういう方でも岡山の米や食べ物は美味しいと言ってくださります。中国山地の水が大変気に入られて移住したパン屋さんもいらっしゃいました。県民性は割とのんびりしていて、あまり前に前に出るような感じでもなく、また、程よい距離感を持って接する方が多いことも移住しやすいポイントだったとおっしゃる先輩移住者も多いです。

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—最後に、岡山への移住を考えている方にメッセージをお願いします。

それほど気張らなくていいので、ぜひ「ふるさと回帰支援センター」へお気軽にお出かけください。移住先をまだ決めていない方でも、もし岡山が少しでも頭をよぎったら、ぜひお話をしてみませんか。お待ちしています。

おかやま晴れの国ぐらし IJUアドバイザー

島倉

プロフィール

公的機関、国際物流業界、製薬・医療機器メーカー等を経て、2013年10月より「おかやま晴れの国ぐらしIJUアドバイザー」を担当。

相談員から一言

移住地として岡山県を選択された理由を伺うと、「自然災害が少なく、温暖な気候」と多くの方が答えられます。県外との交通アクセスも良く、また有効求人倍率も高いことも理由に挙げられます。移住者も多く、2014年は1737人、2015年度は1854人というアンケート結果があります。移住地探しには、IJUアドバイザーからの情報収集はもちろんのこと、東京で開催されるイベントに足を運ばれることをお勧めいたします。