移住相談員紹介

「おおいた暮らし相談窓口」移住コンシェルジュ・移住サポーター 伊藤さん・五島さんインタビュー

“新しモノ好き” 進取の気質溢れる大分の県民性が移住者を手厚く受け入れる

「郷土愛はかなり強いが、発信するのが少し苦手」と大分の県民性を語る、移住コンシェルジュの伊藤さんと移住サポーターの五島さん。「何か大分の役に立ちたい」という気持ちで、相談者にとって理想の大分暮らしが実現できるよう日々奔走している。そんなお二人に大分の魅力について聞いた。

大分には、自然と郷土愛が育まれる環境がある

――移住コンシェルジュ・サポーターになられたきっかけは何でしょうか?

伊藤 大分県大分市出身なのですが、大学進学で上京しました。もともと、自分の郷土である大分が大好きではあったのですが、どうしても「田舎意識」みたいなものがあり、上京後は出身地を聞かれても「九州です」と答えていましたね。
そんな中で20代後半に一度、大分に戻って暮らした時期があって。その時に、東京の友人が遊びに来てくれたのですが、「大分ってこんなにすごいのに全然知られていないよ」と言われて愕然としたのです。確かに、大分の人って郷土愛が強い一方で、発信が苦手という側面があるんです。そんな歯がゆい思いから、何か郷土・大分のために役に立てることはないだろうかと考え、東京に戻った30歳の時にNPO法人を立ちあげました。
そこでは首都圏在住の大分出身者を集めたイベントを実施したり、郷土料理である“とり天”ミーティングを企画したり。大分の魅力を発信し続けていました。そんな中、ふるさと回帰支援センターの移住窓口担当者の募集があることを知りました。
「大分の魅力をたくさんの方々にお伝えして、新しい住民が増えることで地域が活性化するのでは」と考えて、移住コンシェルジュに応募したんです。

oita03

五島 私の家族は、私が1歳の時に、大阪から大分県の国東市に移住してきました。引っ越してまだ間もない頃は、家族の中で心配もあったと思いますが、ご近所や地域の皆さんは、私や兄弟をとても可愛がってくれました。当時は両親が仕事で忙しくしていたので、両隣や向かいのおばあちゃんやおじいちゃんがいつも遊んで下さったのを憶えています。今も両親が住んでいるので国東市に帰省するのですが、ご近所の方が「元気かえ?」と声を掛けてくださったり、育てた野菜をわけていただいたり、まるで家族や親戚のように話しかけてくれます。そんなかたちで、私自身がご近所や地域の皆さんに育てていただいたような環境でしたので、自然と地元・大分愛が育まれ、今のお仕事に惹かれたのかもしれません。また、私の両親は市役所の近くで食堂を営んでいたのですが、市の職員や青年団の方々が、会合の場としてよく利用してくださっていました。当時学生でしたので内容はわかりませんでしたが、みなさんが真剣に街づくりに取り組み、議論をかわしている様子には心惹かれるものがあり、“郷土のために役に立ちたい”という気持ちがわき上がってきたのではないかと思います。この移住サポーターの求人を知ったときに、「やってみたい」とすぐに思いました。

多様な選択肢を持つ大分だから、具体的なイメージを聞いて提案する

oita04

――相談にはどのような方がいらっしゃるのでしょうか。また、相談を受けるうえでどのような心掛けをされていますか。

伊藤 一番多いのは、30代のご家族ですね。大分で自分らしく暮らしていこうと考えている方ばかりです。その背景には、“自分自身の価値観で動く人が増えている”という、時代の流れに伴う人々の心の変化を感じます。東京暮らしに疲れたというようなネガティブな理由ではなく、より自分らしい暮らしを実現したい!という積極的な気持ちを持って、理想の暮らしの実現へ踏み出す方が増えています。
もちろん、移住を考えている方の「移住」に対するイメージは様々です。具体的なイメージを固めきれずに漠然とした思いだけを抱いている人に対しては、まず大分でどのような暮らしをしたいのか、をお聞きします。田舎なのか、ちょっとした都市部で暮らしたいのか、大分で起業したいのか、就職したいのか、それとも就農なのか。大分が持つ“多様性”の中から合いそうな地域をご提案し、説明しています。その際に心がけているのは、相談者が「思っていたのと違った」というミスマッチが起こらないように、私たちの思い込みだけで判断しないということ。しっかりと相談者の話を聞いたうえで、こちらも正確に、話を大げさにすることもせず、さらに無理にお勧めすることもいたしません。

oita05

五島 私は、伊藤さんが窓口にいらっしゃらないときには大分県の移住サポーターとして、同様にご相談窓口として対応しますが、それとは別に、窓口に足を運んでいただける方々の掘り起こしも担当しています。大分県出身者でも、大分県が各種制度を整えてUターンを積極的に受け入れていることを知らない方が多いのです。掘り起こしは手探りの部分もありますが、様々な場所でアピールを行っています。心がけているのは、やはり大分へのIターンUターンに関する知識や経験数を増やし質を高めていくこと、そして相談者の方にとって価値ある情報を提供することです。
例えば、就農希望の方の話をしっかり聞いてみると、職業としての農業から家庭菜園までをふんわりとひとまとめにしてイメージされていることもあります。その時は、いくつかのパターンをご紹介して、ガッツリと農業に取り組む方向については、就農の担当と具体的なお話を進めていただきます。大分県では新規就農希望者に対して様々な受け入れ体制があり、農業法人への就職や地域おこし協力隊など、多様な農との関わり方があります。なんとなくのイメージから現実的な仕事の可能性を広げて差し上げたいと思うのです。もちろん、最終的な判断はご本人に下していただくのですが、さまざまな選択肢を知っていただきたいのです。とにかく柔軟に相談者に対応するためには、多くの正しい情報が必要になると思っています。

人の人生に深く関わっていく覚悟と責任をもって相談にのる

oita06

――これまでの相談者、移住者の方で、印象に残っている方は?

伊藤 子育て環境の良い移住先を求めていらしたご夫婦が、いくつかの候補地の窓口に相談した後に大分県の窓口にやってきて、先進的な子育て対策を展開している豊後高田市について情報を求められました。週末には実際に現地に行ってみたいということで、市役所の方にコーディネートをお願いしたのですが、現地視察の一週間後にはもう新居を決められました。ここのセンターでも最短記録らしいです(笑)。こんなスピード感で対応できるのも、移住者の受け入れ態勢がしっかり確立されている豊後高田市ならではのことと思います。
とにかく、その方の人生に深く関わる仕事なので、責任は重大です。私の一言で選択が変わり、その先の人生を大きく変えるかもしれないのですから、“どういう暮らしをしたいのか”をしっかりお聞きします。もしかしたらその方の運命の場所は他の県かもしれないと感じたら、大分にこだわらずに、他県と並行して検討したほうが良いとお勧めします。各県で移住者を取り合うのではなく、あくまでその方の生活を中心に考えたいと思っています。

五島 私も同じように、その方の人生に深く関わっていくという責任と覚悟をもって相談に臨んでいます。相談者の方の移住への熱量をしっかり推し量ったうえで、背中を押してほしいと考えている人には“大丈夫ですよ”と優しく応援したいと思っています。東京に住んでいる方にとっては、「九州は遠い」というイメージがあるかもしれませんが、私の故郷である国東市は大分空港からも近く、わずか1時間程度で東京に行けるんです。実際に移住した方々もその近さを実感しているので、「行ってしまったら帰れない」というような感覚ではなく、もっと身近な場所と捉えているようです。

oita02

大分は貨幣価値に現れない“幸せ指数”が高い場所

――大分移住の魅力と相談者へのメッセージをお願いいたします。

伊藤 ご存知の通り“日本一のおんせん県”なので、朝起きて温泉、昼も夜も温泉、さらには仕事の途中でリフレッシュのために“ひと風呂浴びてくる”という温泉づくしの生活も実現可能です。また、安くておいしい食べ物が豊富に揃っているのも魅力。例えば、スーパーに並ぶアジ寿司やお母さん手作りの巻き寿司が安いのにものすごくおいしいんです。大分は、実際に住んだらびっくりするような、貨幣価値には現れない“幸せ指数”が高い場所だと思うんです。子育て先進地である豊後高田市や農村民泊発祥の地として知られる宇佐市、アーティスト・イン・レジデンスが盛んな竹田市、国東市など個性的な地域が多くて、「多様性」ならどこにも負けません。大分県民は「新し物好き」で、進取の気質にあふれていて、外から来た人を排除しない素地ができています。そんな多様でオープンな地域が揃っているのが大分県の最大の魅力です。ぜひ気軽にご相談にいらしてください。

五島 ここ数年の間に、多くの方、様々な職業の方が大分に移住したことで、自分の故郷がどんどん面白い場所になっていると感じています。さらに、移住者の方々が地元と協力して、ご本人だけでなく地域の方々の活動の場を広げてくださっているのもうれしい限り。また、移住した先輩たちが、新しい方の相談に乗ってくださったりサポートをしてくださったりもします。移住される方は何かと不安材料もあるかと思いますが、私たちはもちろん、各市町村も先輩移住者の方も力強くサポートしてくださるので、ご安心ください。

おおいた暮らし相談窓口 移住コンシェルジュ・移住サポーター

伊藤・五島

プロフィール

伊藤:高校卒業まで大分市内で過ごす。進学を機に上京。新卒でシステムエンジニアとして勤務。その後結婚し、住んでいた三鷹市が市民協働が盛んな地であったことから、NPO活動開始。2012年ふるさと大分の役に立つためのNPO法人を立ち上げ、東京で「大分人」と「大分情報」のHUBになる活動を続ける。2015年4月より「おおいた暮らし相談窓口」の移住コンシェルジュとして勤務。

五島:高校卒業まで国東市内で過ごし、学生時代は京都に住む。自覚はなかったものの、地元愛が溢れていたようで、先輩には「オオイタ」と呼ばれることもあった。就職を機に上京し、東京での生活は20年を超えた。2016年4月より、大分県東京事務所にて移住サポーターとして勤務。「おおいた暮らし相談窓口」での大分への移住希望者の皆様の相談に乗る。

相談員から一言

伊藤:源泉数・湧出量ともに日本一のおんせん県おおいた「田舎暮らしの本」4年連続ベスト3の豊後高田(ぶんごたかだ)市やグリーンツーリズム発祥の地・宇佐(うさ)市、多くのアーティストが移住し活躍する国東(くにさき)市・竹田(たけた)市など移住受け入れ先進地が多いのも特徴です。仕事、住まい、就農などあなたらしい「おおいた暮らし」の実現をお手伝いさせて頂きます!どうぞお気軽に「おおいた暮らし相談窓口」へ!

五島:「おんせん県おおいた」には、ほぼすべての市町村に温泉があり、自分の家に温泉を引いていなくても、お出かけついでに「ちょっと温泉に入って帰ろうかな」と、気軽に温泉を楽しめます。お湯も人も温かな「おおいた暮らし」をしてみませんか?どの市町も温かく迎え入れる体制を整えています。どうぞ、おんせん県おおいた生まれの私たちにご相談ください!