移住相談員紹介

NPOふるさと回帰支援センター 宮城県相談員 松尾さんインタビュー 

優しく恵まれた環境の宮城で、子どもと一緒に家族も育って欲しい

「宮城暮らし相談センター」移住相談員の松尾さんは、ご主人の転勤を機に2年間宮城県住み、子育てをした経験を持つ。宮城県での暮らしが気に入り、すっかり宮城のファンになったという松尾さんが相談員になった経緯や相談業務、そして他の地域からきた人だからこそわかる宮城の魅力について伺った。

子ども、そして家族を育てるのにぴったりな環境

-まずは松尾さんと宮城の関わりについて教えてください。

私の夫が転勤族で、宮城県に行くことになり、2年間住んでいました。住む場所を探すため下見に訪れた際、同時に娘が通う幼稚園を探していたんですけど、幼稚園を娘がとても気に入ったんです。園内には小川が流れていたり、谷があったりと豊かな自然環境で、私もここで娘を育ててみたいと思いました。

-「宮城暮らし相談センター」で働き始めたきっかけは何でしょうか?

もともと人とお話することが好きだったんです。私が関わることで1ミリでもその人の人生が良くなるような、そんな仕事がしたいと思っていました。また私自身の経験として、宮城での子育て環境がとても良かったことから、こういった場所で暮らしながら親も子どもと一緒に育っていくことが、家族の幸せにつながるひとつの方法になるんじゃないかなと。そんなことをアピールしたいと思いました。

宮城で暮らした2年間が娘の人生を支えている

-宮城での暮らしで思い出に残っていることはありますか?

娘と宮城での暮らしを思い返して話すことは今でもよくありますね。宮城は四季がはっきりしていたのが大変印象に残っています。冬はとても寒いですけど、私の住んでいた場所では雪はほとんど積もりませんでした。ちょうどクリスマスに、娘が、夜中サンタクロースが来る時の“シャンシャンシャン”ってソリの鈴の音を聞いたっていうんです。恐らくそれは車のチェーンの音なんですよね。大きくなっても信じていたので、真実を話したんですけど、宮城にはサンタクロースはいたっていうんです(笑)。環境がそう思わせてくれたんだと思います。
母親にとって子どもを育てる環境は、一番大事だと思うんですけど、同時に子どもにとってもすごく大事で。自然とともに、のびのび成長する子どもを見つめられる場所が宮城です。宮城に住んでいた小さい頃の無意識の体験が、今の娘の人生を支えていると感じます。

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-ブースが季節を感じられるように飾り付けしてあって素敵ですね。

少しでもふるさと回帰支援センターにいらっしゃる方が、足を止めていただければと、思って飾り付けをしています。先日、宮城県栗原市に行った時に買ってきた吊るし唐辛子を魔除けのように飾っていますが、実は保存食として食べられるものなんです。宮城県については、住んでいたまち以外のことはまだわからないことばかりで。だからこそ、相談者にオススメするのに行ってみなきゃわからないと思って、新幹線に飛び乗りました。宮城には、舗装されていないいなか道などがあって“昔の日本”そのものが残っていて本当に驚きました。

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住んでいる方と話をしたら「何もないところだよ」とおっしゃるんですけど、私から見たら自然豊かな景色や綺麗なわき水など、すごいところばかりなんです。宮城の人が当たり前だと思って気がついていない魅力を、ひとつずつ丁寧に、私が移住希望者の方々に、そして宮城の方々にも伝えていきたいです。実際に、宮城県内全市町に出かけてみて、住むための宮城県の素晴らしいところを知りたいと思います。

なぜ宮城なのか、いろいろな地域と比較して悩んで欲しい

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-日々の相談業務について、どんな方や相談が多いのでしょうか?

相談窓口にいらっしゃる方の年代はさまざまです。はじめは皆さん仙台市に住みたいのかなと思っていたんです。むしろ仙台市の周りの“まち”で今とは生活のペースを変えてゆったりと暮らしたいという方が一番多いです。市町ごとにとりくみが異なります。ふるさとの現在の市町のとりくみをお伝えすると「地元の親に、友人に教えてあげようと!」ということがよくあります。全国の移住相談窓口が集まる「ふるさと回帰支援センター」では県を跨いで情報を得ることができるので、全国の地域と比べて、なぜ宮城がいいのか悩んで欲しいですね。似たような街並み、雰囲気の地域でも、東京から新幹線一本で行けるところもあれば、電車・バスなどを乗り継いでいくところもある。アクセスの便利さを重視する人がいる一方で、不便さをあえて楽しみたい人もいます。移住にあたってまずはどこに焦点を当てるか、それを自分自身で見つけて欲しいです。

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-東日本大震災で被害に遭われた市町の様子はいかがですか?

東日本大震災で被害に遭われた市町では、まだまだ復興の途中で住む場所がないところもあります。移住を大歓迎という状況ではない場所もある、かもしれないんですけど、もし移住して地域の、宮城の力になりたいという方がいらっしゃった場合は、その事実をしっかり伝えます。その上で、どういった形で移住できるのか、自治体の方と連携しながらできるだけ詳しくお伝えをしていきたいです。この窓口には宮城のタイムリーな情報が入るので、それをお伝えしたり自分で探っていきたいと思っています。

不便さを60%、便利さを40%味わえる場所

-松尾さんが考える宮城県の魅力はどういったところでしょうか?

コンパクトに海・山・街がまとまっていて、子どもから年配の方まで、住むのに本当に“ちょうどいい”ところです。すぐに親や親戚、友だちに会いに行けるアクセスの良さも魅力ですね。私が宮城から神奈川県横浜市に移り住んだ後も夫が1年間宮城にいたので、週末や長期の休みには行っていたんですけど、二拠点移住、そういうことも簡単にできる場所なんだなと実感しました。病院や教育環境が整っている仙台市があることで、関東の方でも安心感があると思います。

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-最後に、宮城への移住を考えている方にメッセージをお願いします。

宮城には昔ながらの日本の風景が、そのまま残っているので、そういった環境を求めていらっしゃる方にはオススメです。一度便利な暮らしを経験された方には、それだけだと寂しいかもしれませんが、仙台市へ行けば生活に必要なあらゆる施設が揃っていますし。不便さを60%、便利さを40%味わえる場所は、私は日本でここだけだと思っています。
移住にあたっては、相談者の方と一緒に、多方面からよく考えたいと思っています。移住する人と移住先の人が共に幸せにならなければいけないと思うので、“どうぞどうぞ”というのではなく、その方にとって宮城に行くことが本当に良いことなのかというところから考えて、背中を押していきたいです。

NPO回帰支援センター 相談員

松尾

プロフィール

大学職員を経て2016年8月より「ふるさと回帰支援センター」内の「みやぎ暮らし相談センター」移住相談員をつとめる。子育てが一段落し、自身育てを考えたとき「ヒト」に向かい仕事をしたいと考える。女性の目線、母の目線で、みやぎ移住を考える方々に向き合い、“伴走者”をめざす。

相談員から一言

夫の転勤で巡り合えた「宮城」。日本で住むなら、ここ、宮城だと思います。私にとって宮城とは、山海を身近に感じ、四季の薫り、土の薫りを感じながらわが子を成長させてくれたかけがえのない場所なのです。東日本大震災時の災害ボランティアとして学生とともに訪れ、命の尊厳を教えてくれた場所でもあります。そんな宮城にいつもあったのは心温まる“笑顔”と“Community(コミュニティ)”。ご一緒に宮城での生活を、そして、生きかたを、考えていきましょう!