移住相談員紹介

「くまもと移住定住支援センター」相談員 池田さんインタビュー

「火の国」熊本は「水の国」でもある!?

熊本県の「くまもと移住定住支援センター」相談員池田さんは、熊本県和水町(なごみまち)の出身。東京で働く中で、熊本の豊かさや温かさに気付いたという池田さん。日々の業務の中で得たものや、熊本の魅力、池田さん自身の熊本への想いについて語っていただいた。

相談に来る方たちから元気を貰っている

—まずは、池田さんと熊本の関係、これまでの経歴について教えてください。

出身は熊本県和水町です。母がピアノ教室をやっていたこともあり、小さい頃からピアノを習っていて、大学進学を機に上京しました。卒業後は東京近郊で演奏活動をしながらアパレル会社に勤務をしていましたが、東京で過ごす日々の中で、改めて熊本の自然の豊かさや人の温かさに気付いたんです。次第に熊本を元気にする仕事をしたいと思うようになり、ここの求人を見つけて応募しました。

—熊本の良さに気がついたきっかけは何だったのですか?

熊本にいる頃は、すごく熊本を出たかったんです。上京した当初は刺激に溢れて楽しく過ごしていました。
でも、大学を出て働き始めてから、物質的な豊かさよりもっと大切な豊かさがあること、そしてそれがあるのは地元だということに気付きました。熊本にいたときは確かに刺激はなかったんですけど、ピアノに打ち込んだり、絵を描いたりというイマジネーションが湧いていたんだなと。音楽や絵に純粋に没頭して自分だけの世界に浸っていた感覚を、今でも鮮明に覚えています。当時は気付かなかったけれど、自然豊かな田舎の環境が私に与えてくれるものは大きかったなと思うようになったんです。

— どのようなところに移住相談員のやりがいを感じますか?

移住というのは一回の相談で決められるものではないので、一人の方を長期間フォローしていくことになります。お話ししていく中で移住を決めてくださる方もいらっしゃいますし、日頃のなにげないことで連絡をいただいたり、移住後も繋がりがあるととても嬉しくて、やっぱり良い仕事だなと日々実感しています。ラジオで熊本弁を勉強するくらい熱心な方もいるんですよ。そういう方と話すと単純に嬉しくなりますね。こんなに熊本を好きでいてくれるんだって、私の方が元気を貰っています。

地元で過ごす日々が癒しの時間

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—東京での生活で、熊本の方との関わりはありますか?

県人会や、熊本繋がりの人の集まりが定期的に開催されていて、可能な限り参加しています。熊本出身や九州出身というだけで盛り上がりますし、皆さん地元愛が強くて、離れているからこそ東京で仲良くなれるような繋がりもできて、改めて熊本ってとても良いなあと思い始めています。

—プライベートで活動していることはありますか?

演奏活動は今も細々とですが続けています。熊本に関する活動としては、Uターンしたいけれど迷っている人たちの集まりをやりたいと常々思っています。若い世代で熊本に帰ろうか迷っている方、今どういうことがネックで帰れないのか、何を悩んでいるのかなどを皆で共有して、少しでも解決する場にしたいです。

—ご実家にはよく帰られますか?

年に3~4回くらい帰っています。実家の居心地がよくて、家で母と一緒に料理をしたり、2人でちょっと飲んだりしてゆっくり過ごしています。離れて暮らしていると親のありがたみがすごく感じられて、一緒にいられるときは親孝行したいなという気持ちがありますね。
実家の近くの温泉や菊池渓谷、阿蘇などにも行きます。見晴らしがとても雄大で、見渡す限り草原なのが気持ちいいですよ。ジャージー牛乳が有名なので、ソフトクリームを食べたり焼きたてのトウモロコシを食べたりします。のどかな環境で、私の癒しの時間です。

熊本ならではの“くまモン移住”も!

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—具体的にはどのような相談が多いですか?

移住というのは一回の相談で決められるものではないので、一人の方を長期間フォローしていくことになります。お話ししていく中で移住を決めてくださる方もいらっしゃいますし、日頃のなにげないことで連絡をいただいたり、移住後も繋がりがあるととても嬉しくて、やっぱり良い仕事だなと日々実感しています。ラジオで熊本弁を勉強するくらい熱心な方もいるんですよ。そういう方と話すと単純に嬉しくなりますね。こんなに熊本を好きでいてくれるんだって、私の方が元気を貰っています。

—Iターン希望の方は、どのような方が多いですか?

風情に惹かれたという方もいますし、熊本に旅行したことがあったり、単身赴任で数年暮らしたという方もいます。くまモンが好きだからという方もいますよ。元々熊本を知っていて、例えば、朝の風景に惹かれたとか、水の綺麗さに惹かれたとか、すでに熊本の何かに惹かれて相談に来る方が多いので、特段ここがすごく良いですよと勧めることは少ないです。その方が綺麗だと思っているところを更に掘り下げたり、先輩移住者さんを紹介して現地視察をお勧めしたりしています。

—移住相談員になって、熊本に関する発見などはありましたか?

くまモンの偉大さです!くまモンから熊本に興味を持つ方が多くて、すごいことだなと思います。移住相談会の来場記念でくまモングッズをプレゼントすると、とても喜ばれます。以前、相談会にくまモンを呼んだらファンが殺到しちゃったそうです。私は元々あまりくまモンに興味がなかったのですが、だんだん感化されてきて、くまモンの動画などを見ているうちにすっかりファンになりました!

熊本地震後、仕事を通じて人の優しさに触れた

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—2016年4月の熊本地震、反応や影響はありましたか?

地震が起こったときは、まず私自身が現地のことがとても心配で、また仕事面でも「地震があったのに、移住したいと言ってくれる人がいるんだろうか」と不安で塞ぎ込んでいたんですけど、地震直後に20代の方が移住したいと相談にいらっしゃったんです。こんな時期にって驚いたんですけど、その方は熊本にお友達がいらっしゃってよく遊びに行くうちに、熊本が大好きになったと。本当は5年後くらいに移住を考えていたけれど、地震があったことで今すぐ行って力になりたいと言ってくださいました。介護士さんなので、いま自分にできることがあると思うとおっしゃって、こんな方がいるんだと思って涙が出るほど嬉しかったです。

—それは嬉しいですね。その後の移住相談に来られる方の反応はどうでしたか?

地震前と変わらず移住相談に来てくださったり、現地の様子を心配してわざわざ来てくださる方も多くて。私自身も熊本から離れているので、現地職員から情報収集しながら、なるべく正確な情報を伝えられるようにしています。
もともと翌 5月に県主催の相談会を行う予定があり、地震直後だったので県としては開催するか悩んだのですが、各市町村の方から「相談会を行って元気な姿を見せていこう」という声が出たので決行したんです。皆さんそれぞれの想いを持って参加してくださって、ほぼ即決で移住が決まった方もいました。
地震があったことで、熊本に熱い気持ちを持っている方が動いてくださって、私自身は移住相談員という立場で、そういう気持ちをダイレクトに感じられて、とてもありがたく思っています。

熊本は水の宝庫

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—池田さんが考える熊本県の魅力とはどのようなところですか?

熊本には本当に何でもあって、『何でもあるところ』が魅力だと思っています。阿蘇山や有明海の雄大な自然、特に水の綺麗さとその豊富さが自慢です。熊本市やその近辺の水道はほぼ地下水を使用しているんですが、蛇口から出る水が本当においしいんですよ!水が豊富なので農業が盛んで、実は全国でも有数の農業県なんです。綺麗な水のお陰で、お米や美味しいお酒も多く作られています。また県内至る所に温泉が湧いている温泉県でもあります。魅力がありすぎて語り尽くせません!

—熊本はとても資源が豊かなんですね。

そうですね。それに加えて政令指定都市である熊本市はここ数年でさらに発展していて、買い物は東京と同じようにほぼ何でも揃っていますし、病院や教育環境も整っています。九州の真ん中なので交通アクセスも良いんですよ。対照的に海沿いや山間などは、物質的な豊かさよりは、ゆったりとした時間の中で、地域住民との触れ合いや人の温かさを感じるような優しい生活ができると思います。

— 移住を考えている方、悩んでいる方にメッセージをお願いします。

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私自身が東京で過ごす中で、もっともっと精神的に豊かな生活があるのではと気付きました。熊本には、美しい景色を眺めたり、美味しい食べ物を食べたり、温泉に浸かったり、大切な人とゆっくり過ごしたり、心の底から豊かな気持ちになれる時間があります。ぜひ一度、相談に来ていただきたいです。

くまもと移住定住支援センター 相談員

池田

プロフィール

熊本県和水町出身。幼少期よりピアノを習い、大学進学を機に上京。卒業後は東京近郊で演奏活動をしながらアパレル会社で勤務。東京で過ごす日々の中で、改めて熊本の自然の豊かさ・人の温かさに気づき、熊本を元気にする仕事をしたいと思うようになる。2015年9月より「くまもと移住定住支援センター」にて移住相談員を務める。

相談員から一言

九州の中心に位置する熊本県は、世界有数のカルデラを誇る阿蘇山、イルカ泳ぐ藍色の海に散らばる天草の島々、その雄大な自然が織りなす景色と、豊かな大地のもたらす水資源が自慢の美しい地域です。熊本都市圏の水道水をほぼ地下水で賄っており、まさしく「水道からミネラルウォーター」。その恩恵を受け全国でも有数の農業県でありますが、九州では2番目の都市として福祉・教育・交通環境も充実しています。熊本の人は控えめなところがありますが、人情味に溢れ、日々支え合いながらゆったりと暮らしています。みなさんも熊本での新しい暮らし、想像してみませんか?ご相談、お待ちしております。