移住相談員紹介

「いわて暮らしサポートセンター・移住コンシェルジュ」三浦さんインタビュー

自然・食物、人が魅力。岩手をもっと多くの人に知ってもらいたい

「いわて暮らしサポートセンター・移住コンシェルジュ」の三浦さんは、岩手県雫石町出身。中学校まで実家のある鶯宿温泉で過ごし、盛岡市の高校に進学。大学進学を期に上京した。東日本大震災後さらに岩手愛が強まったという三浦さん。日々の相談業務に奮闘する中で感じた岩手の魅力、岩手の人々の魅力について、話を伺った。

震災を機に変わったふるさと岩手への思い

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―三浦さんと岩手の関わりについて教えて下さい。

私は小岩井農場で有名な岩手県雫石町出身で、そこから車で30分くらいの温泉町・鶯宿(おうしゅく)温泉で中学生まで過ごしました。鶯宿温泉近くの小学校では、同級生がたった12人しかいない、みんなが幼馴染のような小さな学校でした。たくさんの自然に囲まれてみんなと遊んでいたのを思い出します。その後、高校進学で盛岡市に移り、当時大学生の姉と一緒に住んでいました。卒業後は大学進学の為に上京しました。

―いわて暮らしサポートセンターの移住コンシェルジュになったきっかけは何でしょうか?

都会に憧れて上京したのですが、2011年3月11日に起った東日本大震災を機に、ふるさと岩手への考え方が変わっていきました。今までは、単なる生まれた”場所”という認識だったのが、時間が経つにつれて“大切な家族や親戚がいる場所”、“私が生まれ育ったかけがえのない場所”であるという認識に変わり、岩手のことをより強く思うようになりました。岩手に帰ることも考えましたが、当時の私は、自分が岩手に持ち帰れるスキルがないと思っていたので、帰る決心ができずにいました。それでも岩手の役に立ちたいという思いは大きくなっていくばかりで、もやもやしていた時、ふるさと回帰支援センターの相談員募集情報を見つけました。「岩手県出身者であることが望ましい。」という一文があり、それなら私も当てはまるぞと一大決心し、応募させていただきました。それが相談員になったきっかけです。2015年4月より「いわて暮らしサポートセンター」の「移住コンシェルジュ」をつとめさせて頂いています。

岩手について、あれこれ話し合う時間が幸せ

―三浦さんの趣味は、「岩手に関わること」とお聞きしましたが、具体的に教えていただけますか?

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はい。岩手に関わるいろいろな人の話を聞くのも好きですし、岩手に関わる活動をするのも好きですね。私は、相手が今どう思って、このような行動をしているのか?そしてそこから共感できることは何なのか、ということに興味があります。そして「岩手」についてあれこれ語り合うのがとても楽しく充実した時間です。特に、相談員になってからは地元の人のお話をお伺いする機会が増えました。今まで、岩手のことは熟知しているつもりだったのですが、地元の人とお話をするうちに「岩手にはこんな魅力的なこともあったんだ!」と気付かせて頂くことも多くありました。この仕事を始めてますます岩手のことが好きになりましたね。実際に地元での活動に携わるのはもちろん、岩手についてお話するだけでも、岩手に関わることが実感でき、幸せな気持ちになります。最近の自分のテーマは「東京でお会いした方に、地元でもう一度お会いすること」です。先日は東京でお世話になっている方にお声かけいただいて、遠野市で田植えに参加してきたんですよ!とても良い経験になりました。

多様性に満ちた故郷・岩手と人を結ぶ架け橋に

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―日々の相談業務について、どんな方や相談が多いのでしょうか?

UターンとIターンで比較すると、Uターン希望の方が多いです。年代別では50代の方が多くて、上京してずっとお仕事をされてきた方が、岩手に戻り、家庭菜園などをしてスローライフを送りたいというケースが多いですね。また20代、30代の若い方が岩手に貢献したい、岩手だからこそできる自己実現の為に、という思いでU・Iターンを希望するパターンも増えてきています。地域別では、県庁所在地の盛岡市はもちろんですが、奥州市、花巻市、遠野市などの内陸県南地域、八幡平市、葛巻町など県央地域に分かれるのが特徴です。岩手県は多様性に満ちた場所なので、県南は農業が盛んですし、沿岸部はITや漁業が盛んです。相談に来る方が岩手に戻ってどのようなことをしたいのかをしっかりとお聞きした上で、その人に適した地域をご紹介できるように努めています。

―印象に残っている相談者はいますか?

ふるさと回帰支援センターでは「ふるさと回帰フェア」というイベントを年一回行っているのですが、そこに岩手の森林組合の職員さんがプライベートで来てくださり、森林組合の人材を求めている旨をお話し頂いたんです。その時ちょうど、都内在住でしかも岩手の大学で森林関係の勉強をしていた方がいらっしゃったことを思い出しまして…。そこから段階を踏んで両者をお繋ぎし、相談者の岩手移住が決定しました。その方からはたまに連絡を頂くのですが、「本当に岩手に行って良かった」と言っていただいています。お互いが必要としている繋ぐべきところを、しっかりと繋いでご紹介できたことが、本当に嬉しかったですね。あと、私が相談員になって初めて移住を決定した方が、現在は花巻市の地域おこし協力隊として活躍しているので、同じ思いで岩手を盛り上げる「同志」のように感じています。

人と人との連携・絆が岩手の魅力

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―三浦さんが考える岩手県の魅力は何でしょうか?

自然の豊かさ美しさ、景色の良さ、食べ物が美味しいところは、岩手県にたくさんありますが、それは他県でもそれぞれ持っていることだと思います。岩手県が持つ魅力といえば、「人」ではないでしょうか。岩手県民は懐が深いと言いますか…、性格や気持ちをちょっぴり隠していて表面にはなかなか出してくれないけれど、実は熱い心を持っている、そんな静かに情熱を燃やすような岩手の人たちの心が一番の魅力だと思います。人と人との横のつながり、連携、絆が強いんです。東日本大震災以降は更にその傾向が強くなり、その時に助け合って生まれた、新たな連携や絆が今の岩手を動かしているのだと、私は思います。また、移住した方にお話を伺うと、岩手に移住して家族との時間が増えたという方がとても多いですね。降雪地域の雪かき作業が良い例なのですが、地方にはみんなで協力して行うもの、地域の人たちとの連携・信頼があってこそ成り立つものがあるんです。その中では、近所の人や家族との会話が自然と生まれますし、よりいっそう協力体制が強くなります。雪かきは体力だけではなく人間力が身に付く作業なんですよ。都会と違って自然に近い環境下で過ごすことによって、コミュニケーション能力や家族の絆が自然と深まるのではないでしょうか。
そういう連携・絆が自然と生まれやすい環境にあるということが、岩手に思いやりのある人、優しい人が多い理由の一つではないかと思います。そんな岩手県の魅力をもっとみなさんに知って貰えるように頑張りたいと思います。

―最後に、岩手への移住を考えている方にメッセージをお願いします。

雄大な自然に囲まれた岩手県では、素朴で温かい人々が代々受け継いだ暮らしの知恵を生かし、生活しています。実は首都圏では岩手県関連の活動をしている方がすごく多いです。岩手への移住を考えている方には、現地の情報だけではなく首都圏で岩手の活動をしている方もご紹介できますので、移住を決断する前に、まずは活動に参加してみるのも良いと思います。これからの岩手をつくる岩手好きの仲間が集う「イーハトー部」の仲間になって、一緒に岩手を体験してみてください。迷っている方は、ぜひ相談に来て頂けたら嬉しいです。岩手には「こだわりの暮らし方」を実現できるフィールドがたくさん広がっています。かつて宮沢賢治が心の中の理想郷とした「イーハトーブ」で、これからの生き方を探してみませんか。移住や現地での活動参加へのお手伝いができればと思います。お待ちしております!

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いわて暮らしサポートセンター 移住コンシェルジュ

三浦

プロフィール

岩手県雫石町出身。高校卒業後、進学のため上京。2015年4月より「いわて暮らしサポートセンター」移住コンシェルジュをつとめる。趣味は、岩手にゆかりがある、もしくは岩手が好きな「人」に会うこと。

相談員から一言

雄大な自然に囲まれた岩手県では、素朴で温かい人々が代々受け継いだ暮らしの知恵を生かして丁寧に暮らしています。土ととも生きること、自然の中で子育てすること、海とともに新しいチャレンジをすること・・・ご自身が求める「こだわりの暮らし方」を実現できるフィールドが広がっています。かつて宮沢賢治が心の中の理想郷とした「イーハトーブ」で、これからの生き方を探してみませんか?いわて暮らしサポートセンターがお手伝いいたします!