移住相談員紹介

「いばらき暮らしサポートセンター」相談員 藤岡さんインタビュー

移住して茨城県の人や自然に魅了された相談員が理想の暮らしをサポート

「いばらき暮らしサポートセンター」相談員の藤岡さんは三重県出身。大学進学を機に茨城県で暮らし、豊かな自然と人の温かさに触れたといいます。今もその縁を大切に、茨城県への移住を考える人をアシスト。日々の業務内容や県の魅力について話を伺いました。

茨城県で暮らして生まれた人との縁を大事にしたい

-まずは藤岡さんと茨城県の関わりについて教えてください。

もともと私は三重県出身で、農業や環境を学べる大学を目指していました。茨城県の大学に進学できたのはたまたま。それまで茨城県と聞いても納豆か水戸黄門しか思い浮かばないような感じでしたが、大学時代に茨城県の自然環境に慣れ親しんだり、人との縁ができたりしたので、それを大事にしたいなと茨城県内で就職。里山の自然を活かした体験やアクティビティを提供する常陸太田市の宿泊施設で働きながら、地域のプロジェクトに携わっていました。

-「いばらき暮らしサポートセンター」で働き始めたきっかけは何でしょうか?

勤務していた宿泊施設が2018年の夏に閉館した後は上京し、飲食店で働いていていました。それでも茨城県の情報をフォローしていて、移住相談員の募集を知りました。茨城県にいた頃は、日立市の中山間地域で庭付き2階建ての空き家をお借りして住んでいたので、その経験が活かせるかなと応募。2019年4月から着任しました。

茨城県では毎日が森林浴

-茨城県で暮らしていた際は、どんな休日を過ごしていましたか?

住んでいた場所が自然豊かなエリアだったこともあり、知人の畑でぶどうやりんごなどの栽培のお手伝いをしたこともありました。洋服や大きな買い物に行くとなると、車で水戸やつくばへ行っていました。水戸やつくばの駅の周りでしたら車なしでも暮らしていけているという移住者の声も聞いていますが、大半のエリアでは車は必須ですね。
お気に入りの場所は、日立の海です。車で15分ほどで行けたので、仕事に疲れたら海を見に行って癒されることもありました。あとは鉾田市、茨城町、大洗町にまたがる「涸沼(ひぬま)」もお気に入りです。対岸が見渡せるくらいのいいサイズ感の湖で、海から太陽が昇り、湖に日が沈むのが見えて綺麗ですよ。茨城県で暮らしていた時は旬を肌で感じられましたし、毎日が森林浴でしたね(笑)。東京で過ごす今振り返ると、とても豊かな暮らしだったと思います。

-一軒家で暮らしていた際は、すぐに地域に溶け込めましたか?

住んでいた地域は、今は高齢化が進んだことで休耕田もたくさんありますが、かつては棚田が美しかったそうです。休日に集落の皆さんで草取りなどがあるのですが、正直気が進まない時もありました。でも参加すると顔を覚えてもらえますし、野菜や果物などをお裾分けしてもらえたりと、いいこともたくさん。空き家に住み始めた際に「これ食べる?」ってご近所の方からいただいたオレンジ白菜の花は、ブーケのようで嬉しかったのを覚えています。また、ご近所の方の山で竹の子堀りを体験させていただきいたりもしました。
中山間地域での一軒家暮らしを体験して、「かわいがってください」じゃないですけど遠慮せず、地域の方へは自分から溶け込みに行かないと馴染めないということを痛感しましたね。あとは「お互い様」の心がけが大切だということ。こういった自分の反省もお伝えできればと思っています。

農業を始めたい方への支援が手厚い

-日々の相談業務について、相談にいらっしゃるのはどんな方が多いですか?

茨城県は他の都道府県と比べて年齢層が高めの印象で、県内出身のUターン希望者が比較的多いですかね。あとは、子育て環境を求めて地方移住に興味を持ち、東京に通勤しやすいつくばエクスプレス沿線でお探しの方。また「鹿行(ろっこう)」と呼ばれる地域がかつての別荘エリアで物件情報が出ているため、定年を控えた世代や海を眺めてのんびり暮らしたい方に人気があります。

-これまでの相談者、移住者の方で、印象に残っている方はいらっしゃいますか?

茨城県の出身者で環境問題に興味があり、地域と関わりながら森づくりや農業に関わっていきたいという方がいらっしゃいました。私が働いていた常陸太田市に近い、県北部の大子町というところが漆や和紙の原料になる楮が特産なのですが、それらの栽培にも興味があるということだったので大子町に住んでいる知り合いを紹介したところ、すぐに会いに行ってくださって。とても行動力がある方で、お繋ぎできて良かったなと思いました。

-茨城県の移住政策で特徴的なありますか?

地域との関係性を築く「if design project」です。フィールドワークと講義、ワークショップによる実践型デザインプロジェクトで、現在の場所で暮らしながら、茨城県内の地域や地元企業と連携して、その地域や地元企業が抱える課題解決に取り組みます。移住への導入として、地域や地元企業の課題解決にトライしながら地方と関わりを持ったり、地方でどうやって働いていけるか考えたり、知り合いを作ったりすることができますよ。

また月に1回、茨城県農林振興公社による定期就農相談会を開催したり、新規就農支援制度が整っている市町村も多く、農業を始めたい方への支援が手厚いです。茨城県移住希望者の中には就農希望の方も多く、年齢層は20代~60代まで幅広いですね。農業をやりたいけど何を作ろうか決まっていない方もいらっしゃるので、農業法人を紹介したり、実際に現地の農場見学会へ参加していただいたりしています。茨城県は「みかんの北限、りんごの南限」と言われているくらいで、さまざまな農作物を育てるのに適した気候・土壌です。三重県出身者から見て、茨城県は首都圏に近いので、生産したものを出荷する流通面からも良いのではないかと感じます。

県内で色々楽しめて休日の過ごし方が多彩

-藤岡さんが考える、茨城県の魅力を教えてください。

茨城県の魅力は、自然深いエリアもあれば文化的なエリアもあり、県内で色々楽しめるところですね。海があるのはもちろん、県の北部に行けば山が広がっていて、地域によって全く色が違います。豊かな自然の中で育まれているので、普段口にするお米や野菜がとても美味しいですよ。中央部や南部の比較的都市部に住んでいても、ちょっと出かければ自然に触れることができて気軽にリフレッシュできますし。陶芸が有名な笠間市は、おしゃれなカフェがあったり、笠間焼のかわいい器を見つけたり、遊びに行くとワクワク。休日になると「今日は何しよう?」みたいな感じで、楽しみ方が多彩です。
県内でも、南部の都市部から北部の自然深いエリアに移住される方も多いと聞きます。エリアによって様々な表情がある茨城県でしたら、相性のいい場所が見つかるはずです。

-茨城県への移住を考えている方、悩んでいる方にメッセージをお願いします。

茨城県に住んでみて感じたのは、移住は手段だということです。漠然と「地方に行きたい」という憧れだけでなく、例えば農業がしたいとか海の近くに住んでみたいとか、目的を持って「それを達成するために」という覚悟が、地方に移り住む際には必要だと思います。都市部ではアパートの隣の住人を知らなくても暮らしていけますが、地方ではご近所の方を知らないと住みづらかったりするので、人付き合いの点でも努力が欠かせません。ただ、そこまでの覚悟を必要としない比較的利便性の高いエリアがあるのも茨城県のいいところです。何をしたいのかどこに住みたいのかを明確にするのは、相談にいらしてお話しする中で見えてくると思うので、気軽にお越しください!

いばらき暮らしサポートセンター 相談員

藤岡

プロフィール

三重県鈴鹿市出身。幼少期の自然体験・農業体験をきっかけに農学部を志願し、偶然「茨城県」へ。大学卒業後、茨城県常陸太田市の里山に囲まれた宿泊施設で勤務。プライベートで中山間地域の空き家を借りる。慣れない暮らしに悪戦苦闘したものの、地域のなかでいきいきと過ごした時間は宝物。2019年4月より茨城県相談員に着任。

相談員から一言

ふと目をやれば自然がある、お野菜や果物がおいしい、車で少し走れば山も海もカフェもお店もある、個性豊かに生きる人たちがいる。
茨城県に住んでいたとき、私が「豊か」と感じたことです。その半面、大変さを感じたこともあります。
「移住」は「手段」だと思います。ご自身やご家族の叶えたい暮らしや生き方が実現できるかどうか、一緒に考えていきましょう。お気軽にご連絡ください。いばらき、住んではいいとこですよ~!