移住相談員紹介

「あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター」Aターン(移住・就職)相談員 進藤さん・津野さんインタビュー

秋田と関わることで、その人が幸せになってほしい

「あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター」Aターン(移住・就職)相談員の進藤さん、津野さんは共に秋田県生まれ。お二人が相談員になったきっかけや日頃の相談業務、そして秋田の魅力について伺った。

生まれ故郷の役に立ちたい

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-まずはお二人の秋田との関わりについて教えてください。

進藤さん:秋田市の出身で、就職も秋田が本社の会社でしたが東京勤務が長く、以来ずっと東京で暮らしています。
津野さん:出身が秋田県南部の由利本荘市で、地元の短大を卒業した後に秋田で2年ほど働いていました。その後、2014年から東京で働き始めました。

-「あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター」で働き始めたきっかけは何でしょうか?

進藤さん:秋田県が首都圏で移住促進の事業を計画している際に、友人が定年退職後の私に声をかけてくれました。生まれ故郷に少しでも役に立てたらと思って始めました。
津野さん:私は東京に出てきて2年目なんですけど、ゆくゆくはまた秋田に戻りたいと思っています。昨年、秋田に関われるお仕事があると知り、相談員になりました。何かご縁みたいなものを感じますね。

同じ景色はひとつとしてない。心に残る秋田の風景

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-秋田のお気に入りスポットを教えてください。

進藤さん:スタジオジブリの背景を描いた男鹿和雄さんが現在の大仙市出身なんですが、この辺りに行くと『となりのトトロ』で描かれているような景色が広がっています。神社や田圃、古い蜂蜜屋さんがあるのですが、いつかどこかで見たことあるような風景なんです。角館で男鹿さんの原画展をやった時には秋田にこんなに人がいるのかってくらい賑わいましたよ。
津野さん:私はやはり地元の由利本荘市が好きですね。スポットではないんですが、流れる空気、雰囲気が好きなんです。秋田の空気の流れ方って、ゆっくりとしているんです。人や自然、その環境が作り出す場の空気といいますか。具体的な数字や目に見えるものに表すことは出来ませんが、直に身体に感じる空気の流れには無理がひとつもないんです。とても自然な流れがあって。それが人の心の在り方に関係してくるんじゃないかって思うんです。秋田の人はのんびりしてるように感じるのもそれが理由かなと(笑)

-秋田での思い出の景色などんなものですか?

進藤さん:秋田県内は、仕事でほとんどのところを回ったんですが、まだ車がほとんど走っていなくて舗装もされていない昔の田舎の道を思い出します。
津野さん:秋田では友達の家に遊びに行ったり、車で少し遠出したりしていました。どこに行っても景色が開けていて気持ち良いんですよ。特に夏場は夕方、空が7色くらいのグラデーションになりながら夕日が海に沈んでいく様子がきれいで、一番好きというか落ち着く風景です。
進藤さん:秋田は西側が日本海に面しているのでマジックアワー(日没後の空が金色に輝く数分間)になる時が多いですよ。まるで映画の世界です。
津野さん:秋田の知り合いが「移動している時に同じ景色ばかりでつまらないんじゃない?」と他県の人に聞かれていたんですけど、「同じ景色はひとつとしてない」と答えていて、本当にその通りだなと思いました!土地が持っている魅力が強いのかなと思います。

無理して帰る必要はない。秋田と関わることでその人が幸せになればいい

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-「あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター」を訪れるのはどんな方が多いですか?

進藤さん:2015年は389名、1日あたりにすると1.6人くらいが訪れています。‟働くところ”の相談が多いですね。その中でも、単に働く場所の相談ではなく、「地域貢献したい」「起業・開業したい」「スキルを活かしたい」「自立したい」「チャレンジしたい」などの声が多く聞かれます。それ以外に相談が多いのが子育て関係ですね。都会ではなく、自分の生まれ育ったところで安心して子育てしたいと思う方が多いのだと思います。年代でみると20〜30代が半数以上、都会がダメだから田舎という理由ではなく、秋田で自立し、人生にチャレンジしたいという相談者が多いです。つまり生きがいや働きがいを求めているんですね。

-これまでの相談者、移住者の方で、印象に残っている方はいらっしゃいますか?

津野さん:相談者には若い女性も多いのですが、以前、進藤さんが声を掛けて、秋田県への移住を考えている女性が集まる会を開いたんです。そこから女子によるグループ「秋田女子ぃーず」が生まれました。メンバーは今でも東京にいる人が大半ですが、何名かはすでに秋田に移住していて、東京のメンバーと情報交換をしたり、東京、秋田それぞれでイベントを開催しているようです。「秋田女子ぃーず」では、メンバーひとりひとりが、秋田とどう関わっていくかを考えて実行しているので、東京にいる方々とって、今後の選択肢を増やしていく上で良い機会になっているのではないかと思います。
進藤さん:「無理して帰る必要ないと思うよ」「自分を安売りしないように」と相談者の方に言うことがありますね。田舎が幸せで都会が不幸せだとかということはないですし、逆に、若いんだから広い世界で羽ばたいたらどうだなどとも言ったりしています(笑)。ある意味その人や家族が幸せになればいいんですから。
津野さん:「秋田女子ぃーず」のメンバーからも、進藤さんのこのスタンスが良かったと好評ですよ。「無理して帰る必要はないんじゃないの?」と言ってもらえたことで、帰る目的について改めて考えるきっかけになったとか、逆に帰ってやろうと思ったりとか(笑)。「あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター」が様々なきっかけの場になっているのかなと思います。

秋田にはまだ誰も着手していない“素材”になるものがたくさん

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-お二人が考える秋田県の魅力とは?

津野さん: 秋田に限った話ではないかもしれませんが、東京とは違う価値観があることが魅力ではないかと最近は思います。
あたりまえな話ですが、東京では必要なものを手に入れる際、基本的にはお金が対価として使われます。もちろん秋田でもお金は使われますが、地方暮らしの中にいると対価がお金だけじゃないんです。モノにもよりますが、物々交換もあるし、なにかの手伝いをした労働力でモノが手に入ったり、ご近所さんからおすそ分けでもらったりというのもありますね。何かを得る際にひとりで完結しないというか、誰かと繋がっていて何かが得られる環境があることが良いなあと思います。

-最後に、秋田への移住を考えている方にメッセージをお願いします。

進藤さん:「あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター」に訪れる多くの相談者は「人生のヒント探し」に来られていると思います。そういう相談者のニーズにこたえられるよう、いつも的確で旬な情報を提供できるよう努めていかなければなりません。また、人と人をつなげる事も大切なことで、例えば、秋田に実際に移住した方を紹介したり、ネットではわからない秋田の実情などを伝えたり、首都圏での若者の集まりや懇談会の案内などなど、我々自身もチャレンジしていこうと思っています。
津野さん:秋田にはまだ誰も着手していない“素材”になるものがたくさんあり、チャレンジしやすい土台が整っているのではないかと思います。「ドチャベン・アクセラレーター2016【田舎発、事業創出プログラム】(ドチャベン)」という秋田県内の市町村での起業を応援する制度があるのですが、その制度を利用して移住されてきた方が地元に根付いて活動されている例もあります。そういう移住の先輩のところに足を運んでみたり、秋田関連のイベントに参加することで、自分がどのように秋田に関わりたいのか、本当にしたいことに気づくきっかけになるのではと思っています。

あきたで暮らそう!Aターンサポートセンター 移住・交流相談員

津野・進藤

プロフィール

津野:少子高齢化の地元を見て、自分も何か出来ないかと模索していた中、秋田移住相談員というお仕事に巡りあう。今は東京で移住相談員として秋田に関わるが、いずれ自身も秋田へUターンして地域に密着した活動を行いたいと考えている。

進藤:民間会社を定年退職後、友人の誘いで、2014年6月から秋田県の移住促進のお手伝いをすることになり、現在は秋田県の非常勤職員としてAターンサポートセンターにてAターン(移住・就職)相談員を務める。

 

相談員から一言

津野:秋田県内には、前向きに自分自身の暮らしづくり・まちづくりをしている方々がいらっしゃいます。そしてそういった方々とのつながりをきっかけに、秋田へ移住(U・I・Jターン)をされた方もいらっしゃいます。Aターンサポートセンターでは移住希望者ひとりひとりに応じた情報提供や多種多様なご相談を承っております。秋田への移住を始める前に、まずはお気軽にAターンサポートセンターをご利用くださいませ!

進藤:「秋田で暮らしたい、働きたい、帰りたい」という相談者のみなさんに、県内の市町村や関係機関と連携しながら、有意義な情報の提供に取り組んでまいります。